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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep40悲しみの砲光は冬空を照らして〜Celestial Birds〜
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て回転。ドリルのような状態になって速度を速めてきた。
「・・・さようなら、アレッタ三佐・・・。ディバイン・・・バスタァァァーーーッ!!」
撃った。一直線に進む砲撃は、そのまま直進してくるソレを呑み込んで、そのまま海上へと着弾。大きな爆発が起きて、空に弾けた海水が雨のように降ってくる。着弾点から目を逸らさずに佇んでいると、レヴィがいつの間にか側に来ていて、「大丈夫?」と少し悲しそうな表情で尋ねてきた。
「・・・うん。私は、大丈夫。レヴィ、何か感じる?」
「・・・ううん。もう、何も感じない」
「そ・・っか。私たち、勝ったんだ・・・」
「うん。わたし達の勝ち。わたし達は、勝った・・・のに・・・」
しばらく無言でその場に留まっていると、施設の方からエストバキア航空隊の人が来た。施設制圧を完了し終え、航空隊は防波堤のところで待機しているとのことだった。3人で防波堤へと降り立つ。私たちの前で整列した航空隊の人数は、制圧開始時から見て半数近くに減っていた。
そこで改めて報告を受ける。施設の制圧を完了して、そして障壁発生システムの破壊に成功。死者はゼロ。負傷者が多かったけど、命に関わる怪我だけは負っていないとのことだった。私は“六課”を代表して、今集まってもらっている航空隊に礼を告げ、任務を達成したことを告げる。湧き上がる歓声。そんな中、私は“ヴォルフラム”へと通信を繋ぐ。
「こちらエストバキア拠点制圧チームの高町です。拠点制圧及び障壁システムの破壊に成功しました。それと、ここで対峙したマルフィール隊を撃破しました」
『了解や。お疲れ様、なのはちゃん、レヴィ。これですべての拠点を落としたことになるんやな』
はやてちゃんはそう神妙な面持ちで返してきた。どうやら私とレヴィが任されたエストバキア施設制圧が1番遅かったみたい。
「幹部たちの現状はどうなっているの、はやてちゃん」
『えーっとな、それはなのはちゃんとレヴィが戻ってきたら詳しく話すけど、倒せた幹部はグラナードとマルフィール隊だけなんや』
「え? スバルやティアナ、それにシグナムさん達は・・・?」
はやてちゃんの口にした名前の中に無かった幹部、カルド隊とクイント准尉とティーダ一尉。担当はシグナムさんとヴィータちゃん、そしてスバルとティアナだ。一体何があったんだろう・・・?
『なのはちゃん、レヴィ。まずはヴォルフラムに戻ってきてくれるか? そこで治療と、完了した全拠点制圧の詳細、そして今後のことを話すわ』
私とレヴィは顔を見合してから、「「了解」」と応えた。
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