NO.11 レーティングゲーム
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」
体育館で戦闘が開始したらしい。木場は隠れている。流石に六体一は厳しいみたいだ。
イッセーが『赤龍帝の籠手《ブーステッド・ギア》』を起動して焼き鳥の『兵士』三人を一気に相手する。そして、白音は『戦車』同士の戦いに入った。
イッセーは『兵士』三人を一人で捌いている。ブーステッド・ギアの倍加も問題なく進んでいる。
白音は・・・・・・ごり押しだな。同じ『戦車』同士だが、元々白音の方が力が上、さらに『行進曲』のパワーアップもついているから、相手になっていない。
まあ、こんなものか、と思ったら、俺は自分の目を疑った。
白音の中に赤い『X』と書かれた結晶が見えた。
『霊結晶』
まさか悪魔も宿す可能性があるとはな。番号と色からして『灼爛殲鬼』みたいだな。にしても、前教会で会ったときは見えなかったのにな・・・・・・。相変わらず謎の多い力だ。
そんなことを考えていたら、突然雷が落ちたような轟音が鳴り響いた。レーティングゲーム会場に視線を戻すと、体育館が吹っ飛んでいた。ああ、朱乃が雷で体育館を吹っ飛ばしたところか。
俺は黒歌をいつでも拘束できるように準備する。
「『絶滅天使』、『光剣』」
「あ、あの、レイナーレ?なんで『天使』を顕現してるのかにゃ?」
暴走を止めるために決まっているだろう。
そして、その時は来たーーーー
ドォンッッ!
爆発音が響く。辺りに煙が舞い上がる。その煙が上がっている場所にいたのはーー
「白音・・・・・・っ!!」
「待ちなさい!黒歌!救済処置があるから大丈夫よ!」
俺は『光剣』を展開しながら黒歌を羽交い締めにする。くっ、いつも以上に力が強い!元々黒歌の方が力が強いのに!
「放すにゃ!邪魔をするな!」
「わかるけど!今は落ち着きなさい!」
クソ!やっぱりオーフィスをつれてきた方がよかったか!?
『ふふふ、獲物を狩るとき、獲物が何かを成し遂げた瞬間が一番隙だらけになり狩りやすい。随分と楽に倒せたわ』
ブチッ。
そんな音が聞こえた気がした。その瞬間、黒歌は俺の拘束を振り払い、会場に一直線に向かっていった。
「待ちなさい!黒歌!『光剣』ッ!『牢獄』ッ!」
光の光線による檻で捕らえようとする。しかし、捕らえる瞬間、黒歌の姿が消えた。
そして、少し先にテレポートしたように移動していた。時間停止か!
まずい!速く止めないと!
そう思って『天翼』を展開しようとした瞬間、黒歌が止まった。
なぜなら、
『・・・・・・残念ながら、まだ負けていません』
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