暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep39それが僕たちの歩む道〜Belief and Pride〜
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ちらシグマ・4! 白コート、幹部1名を確認しました!』

「っとと、来やがったか! 頼むぜ、お人さん!!」

拠点の陥落を終えていない状況で姿を現した幹部。単独ということはグラナードかもしれない。モニターに映る幹部の体型からして男。シャルさんの予想通りなら、ルシルさんもディアマンテも現れないはず。それならやっぱりグラナード、ということに・・・。

「・・・行こう、キャロ!」

二佐にグラナードのことを話しておきたかったけど、今はまずグラナードのところに行こう。

「う、うん! フリードッ!」

――竜魂召喚――

真の姿“白銀の竜”になったフリードに乗って、グラナードの居る戦場に向かう。

≪槍騎士と竜召喚士・・・。間違いない、特務六課だ≫

蟹座部隊(カンセル)・リーダーより各機。裏切りの六課魔導師を最優先で撃墜せよ≫

こっちに“アギラス”2機が来た。僕は“ストラーダ”を構えて、キャロも“ケリュケイオン”をサードモードにして迎撃に備える。まずはこっちが先制。フリードのブラストレイが“アギラス”2機に向かう。
それをロール機動で回避して、僕たちの脇を通り過ぎていく。すぐさま反転してきて、面前にヨツンヘイムの魔法陣を展開、砲撃が来る。キャロがフリードに「気を付けて」っと身体を撫でると、フリードは一鳴き。そして“アギラス”の魔法陣が一際強く輝いた。

(・・・来る!)

だけど僕たちが行動するよりも、“アギラス”が砲撃を撃つよりも、航空隊がこっち向かって来るよりも、それよりも、何よりも早く・・・。

「そいつはオレんだ。邪魔すんじゃねぇよ」

――穿たれし風雅なる双爪――

翠色の砲撃が僕たちの背後から迫る2機の“アギラス”を、文字通り消滅させた。砲撃が来た方、声がしっかりと聞こえた方を見る。

「グラナードよりカンセル全機。六課の魔導師はオレが墜とす。だから手を出すんじゃねぇよ。お前らは偽善者(きょくいん)を片付けろ」

拠点より少し離れたところに、フォヴニスの頭に佇むグラナードが居た。そして頭上に居る僕たちをフードの中からしっかりと見つめている。それから後ろに振り向いて拠点とは別の方を見ると、フォヴニスを反転させてそっちに歩き出した。

「エリオ君。もしかして・・・」

「うん。グラナードは僕を誘っている。あの先に来るように・・・」

フリードに向かってもらうように頼んで、拠点を遠く離れてその小さな丘に降り立つ。グラナードは完全に拠点を防衛しようとしていない。グラナードがここに来た理由は拠点の防衛じゃなくて、もしかして・・・。

「グラナード・・・僕と、闘うために・・・?」

自惚れとも取れる発言。グラナードはフォヴニスの頭から跳んで、トンッと地面に着地した。

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