暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep39それが僕たちの歩む道〜Belief and Pride〜
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ょいとクサかったか?」
そう言って、自分のカップにコーヒーのお代わりを注いで苦笑。というより照れ笑い。無償の信頼で繋がっているノルデンナヴィクの、二佐の部隊。なんか良いな、って思っていると、「もう一杯どうだい?」と勧めてくれたので「いただきます」って答える。実はさっきまで緊張で喉がカラカラだった。だからこんなに美味しいコーヒーだと進む。
「えっと、そういうのすごく素敵ですね」
キャロがカップから口を離して、二佐に微笑みながらそう言った。
「特務六課もそうなんじゃないか? 俺から見ても良い部隊だよ。若い連中が管理局の未来を担っていくってのは良いもんだ。だからよ、テスタメントの言い分もまぁ解からなくもねぇんだ。さっきまで流れていたテスタメントの目的ってやつな。管理局の未来を担う若者のために、私腹を肥やす今の上層部を一掃する・・・」
僕たちと二佐の間に1つのモニターが浮かび上がる。モニターに映るのは、若い頃の二佐と数人の武装隊員。それぞれの人の顔を見ていく中、1人の男性を見て、驚愕する。キャロもそうみたいで、カップを取り落としそうになっていた。二佐の隣に立って笑っているのは間違いない、あの人だ。
「俺の隣に居る一見真面目そうな奴、メルセデス・シュトゥットガルトって言ってな。俺が今まで世話見てきてやった
仲間
(
かぞく
)
の中でもと特に悪ガキでな。腕は良いんだが、まぁよく仲間内でバカやってよ。俺に面倒を掛けまくった悪ガキだ」
懐かしむような声でそう言う二佐だったけど、少しの沈黙のあと、沈んだ声色で話を続けた。
「だが、突然事故死なんかしやがってよ。
仲間
(
かぞく
)
にはよく言ってるんだ。俺より先に死ぬんじゃねぇぞってな。だというのにメルセデスは先に逝っちまった。確証はねぇんだがメルセデスもきっと・・・いや、何でもねぇや、忘れてくれ」
メルセデス・シュトゥットガルト。グラナードの正体だ。二佐とグラナードは昔からの知り合いだった。そして二佐は気付いているんだ。グラナード、シュトゥットガルトは事故死じゃなくて殺されたんだって。でもそれを証明できない。泣き寝入り・・・。
『エリオ君。グラナードの正体のこと、教えた方がいいのかな・・・?』
キャロが念話でそう聞いてきた。僕もそうしたいけど、でも現状幹部の正体に関しては“六課”以外に他言無用。変に混乱させるような事態を起こさないようにするためにだ。でも、二佐になら話しても良いかもしれない。もしかしたらグラナードが現れた時、話し合いが出来るかもしれないからだ。
『怒られるの覚悟で話してみようと思う』
キャロにそう返すと、キャロは頷いて賛成してくれた。モニターを消して、寂しそうにコーヒーを飲む二佐に声をかけようとしたとき、待ち望んでいた報告が入った。
『こ
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