暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep39それが僕たちの歩む道〜Belief and Pride〜
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竜召喚士キャロ。お前たちはこれからどんな道を歩きたい?」
そして騎士メルセデスは足を止めて最後にそう聞いてきた。わたしとエリオ君は顔を見合わせて頷く。
「自分の決めた信念に誇りを持って突き進む・・・」
「それが僕たちの歩む道、これから歩みたい道だと思います」
そう答えると、騎士メルセデスは少しだけこっちに振り返る。その表情はとても満足そうな笑みで・・・。
「・・・そうか。忘れんなよ、その心を」
そう一言。騎士メルセデスの身体が白く光って、粒子となって天に昇っていった。
「・・・キャロ、ヴォルフラムに連絡をお願い。僕は少し・・・疲れ・・・・眠りたい・・・」
「エリオ君!?」
騎士メルセデスの終焉を見送ったことで気が緩んだようで、エリオ君はわたしにもたれかかるようにして眠りについた。エリオ君をそっと動かして横にして、わたしの膝枕に頭を預ける。それから“ヴォルフラム”へと通信を繋げる。
「こちらノルデンナヴィク拠点制圧チームのキャロです。拠点制圧完了しました。それと、グラナードは・・・還りました」
騎士メルセデスの最期はどう言っていいのか分からなかったから、還った、という事にした。
『・・・そうか。お疲れ様や、キャロ。それにエリオも。迎えを出すからしばらく待機しとってな』
八神部隊長に「了解しました」と返して通信を切る。
「・・・俺がボウズを運ぶよ」
ランボルギーニ二佐のその提案を丁重にお断りする。
「もう少しだけ、このままで・・・」
わたしの膝枕で眠るエリオ君の頭をそっと撫でる。小さい頃にフェイトさんやルシルさんにしてもらった事。そしていつか大きくなって、大事な人が出来たらしてみたかった事。
「あ、雪・・・」
見上げると、空からは雪が降っていた。
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