暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep39それが僕たちの歩む道〜Belief and Pride〜
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†††Sideエリオ†††
僕とキャロは、“オムニシエンス”の障壁を発生させるシステムのある拠点に赴いた。ここは自然豊かな第42管理世界ノルデンナヴィク。そのマクミラン平原にて、ここノルデンナヴィクの地上本部に籍を置く、航空部隊や地上部隊と一緒に待機している。拠点のある場所は、今僕たちが居るところから大体2km先の平原のど真ん中。
「隠れるところが何もないな・・・」
たぶん奇襲にならない。あまりにも平地過ぎるから隠れる場所が何も無い。そして今、他の拠点のある3つの世界に向かった、なのはさん達の合図を待っている。同時に全ての拠点に襲撃を仕掛けることで、幹部たちを否応なく分散させるのが狙いだってシャルさんは言ってた。
(でも・・・本当に僕のところにグラナードは来るんだろうか?)
本局で会った時に言われた。僕にはもうグラナードと闘う資格はない、と。相手が誰であれ、理由がどうであれ、認めてくれたことは素直に嬉しかった。だけど、ディアマンテの所為でそれは白紙に戻った。それに、幻滅した、とも言われた。止めようとしていた復讐を止めることも出来なかった。結局、僕はグラナードを救うことは出来なかったんだ。
「エリオ君・・・あんまり思いつめちゃダメだよ? こういう残念な結果になっちゃったけど、それでもまだ全部が終わっちゃったわけじゃないよ」
「キャロ・・・うん、ありがとう」
隣に座るキャロが僕の左手を取って握ってきてくれた。それですごく安心できる。キャロとの付き合いももう6年くらいになるのかな。“機動六課”設立の時に初めて会って、それから一緒に居ることが多くなった僕のパートナー。いつの間にか僕の中でフェイトさんやルシルさん以上に大きくなっていった大切な
存在
(
ひと
)
。そう思うと少し顔が熱くなった。
「あ、ご、ごめんなさい!」
そのままキャロを見ていると、キャロは僕の視線に気付いて謝って、何だか顔を赤くして僕の手を取っていた両手を離そうとした。だけど今度は僕がキャロの手を取る。
「っ! え、えっと・・・エリオ君・・・?」
「あ・・・っと、何か落ち着くから、よかったらもう少しこのままで・・・」
「あぅ・・・う、うん」
そのまま手を繋いだまま無言で待つ。すると1人の武装隊の人が歩み寄ってきて、「八神司令より、1430時に行動開始、との連絡が入りました」そう報告してくれた。
「「了解しました」」
敬礼して答えると、武装隊の人もまた敬礼して、移動指揮車に戻っていった。14時30分。あと6分で、ここはきっと戦場になる。6分なんて、いつものように笑い合っていればすぐにでも過ぎる時間。だけどこれから戦いになると思うと、すごく長く感じられる。僕の左手を握るキャロの右手の力が強まる。
「・・・大丈
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