暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep38ランスターの弾丸は全てを撃ち抜く〜My answer〜
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†††Sideティアナ†††

「ティア、上手く行くかな・・・?」

「あたし達が上手く行くようにするのよ」

スバルが不安そうに少し弱い声色でそう聞いてきた。だからあたしは自分にも言い聞かせるようにそう返す。こんなところで躓いたら、これから先上手くいくわけがない。だからこそあたし達に失敗は許されない。やり遂げる。そう決意を胸に秘めて待機していると、フォスカムの地上部隊の方が来た。

「八神司令より連絡が入りました。5分後、1430時に作戦開始だそうです」

「判りました。ありがとうございます」

報せに来てくれた隊員の方にそう返す。14時30分に行動開始。待機状態の“クロスミラージュ”にそっと触れる。大丈夫。幹部が来ても、あたしとスバルならきっと上手くいく。未だに恥ずかしいから面と向かってハッキリ言えないけど、スバルと一緒ならどんなことも乗り切れるって思ってるから。

「時間よ!!」

時間になったことであたしは号令を掛ける。あたし達は拠点に向かって一気に駆けた。拠点のある場所が廃棄都市区画ということもあって、死角が多く簡単に姿を隠せて懐に入り易い。だから拠点の居るはずの“テスタメント”構成員にはまだ気付かれてないはず。

『ティア、上手く行き過ぎてると思うんだけど、大丈夫かな・・・?』

スバルの後ろ向きな念話が来た。実際あたしもそんな後ろ向きな考えをしだしていた。スバルと同じ思考なんてショックなような嬉しいような、微妙な感じだ。

『あんたねぇ、もう少し前向きに考えないと足元すくわれるわよ』

『前向き過ぎても考えものだと思うんだけど・・・』

『じゃあいい感じで緊張感保ってなさい』

いい感じってどんなのか言ってる自分でも解からない。緊張し過ぎてすこーし思考にバグが・・・。

『いい感じ、ってどういう感じ?』

案の定スバルもそうだった。

『自分で考えなさい。以上!』

自分でも答えられない問いだから放り出した。そんなやり取りを終えて、廃棄ビルや瓦礫の陰という陰を利用して、拠点にまで複数の武装隊と一緒に向かう。だけどここまで“テスタメント”の妨害を何ひとつとして受けないのもおかしい。

『ポジティブに考えれば奇襲が気付かれてない。何せ管理局(あたしたち)に拠点の位置が知られているなんて思ってないだろうから。で、ネガティブに考えれば、これはあたし達を誘き出す罠ってところね』

初代リインフォースさんから情報が漏れているなんて知られてないから、こういう状況は必然だとも思う。だからあたしがスバルに示した二択の1つ、罠はまずないはずだ。まぁ結局のところ、どっちにしてもあたし達のするべきことは・・・

『反撃に転じられる前に、障壁発生装置を破壊。そして幹部の撃破』


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