暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos20-C騎士と魔導師の戦舞踏〜3rd Encounter〜
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の連鎖――

両脚に違和感が生まれから足元に目をやると、蒼いチェーンバインドが足首に絡みついていて、その先端は道路に繋がっていた。これってまさか・・「わたしの拘束の連鎖!? うそでしょ!?」シャルが、さっきの私と同じ驚きを見せていた。それと同時。私とシャルを護っていたバリアとシールドがランサーの魔力刃によって破壊されてしまった。

(この構図・・・!)

バッとランサーを見ると、魔力刃が消失している“エヴェストルム”の穂先が私に向いていて、その前方にベルカ魔法陣が展開されていた。やっぱりそうだ。ランサーのこの一連の動作は全部、私とシャルの・・・。

「先ほどの礼だ、受け取ってくれ。・・・雷覇・砲剣衝!」

――轟き響け(コード)汝の雷光(バラキエル)――

蒼い雷撃砲がその魔法陣から放たれた。バインドはまだ破壊できてなく、バレットの包囲もまた止んでいない。あの砲撃を防げるだけの魔力をひねり出すためのカートリッジをロードしている余裕も・・・!

「イリス!」「フェイト!」

――ラウンドシールド――

――サークルプロテクション――

そんな時、私とシャルの前に姿を現したのはクロノとアルフ。クロノはシャルを庇うようにラウンドシールドを発動、アルフは自身と私を包む半球状のバリアを発動した。そしてランサーの砲撃は「え・・・?」私たちの脇ギリギリを通り過ぎて行った。気が付けばバレットの包囲も消えていて。

「外れた・・・?」

私とシャルを拘束していたバインドも解除された。アルフが「どういうことだい?」首を傾げながらバリアを解除。クロノもシールドを解除して、シャル共々ランサーを警戒している。

「伏兵はたった2人、か。随分と甘く見られたものだな」

「くっ。僕とアルフを誘き出すために・・・!」

「そうとも。下手にフライハイトやテスタロッサの懐に踏み込んで君ら伏兵の捕縛や攻撃魔法を受けたくないからな。上手く行って良かったよ。えっと・・・」

「・・・時空管理局、執務官、クロノ・ハラオウンだ」

「フェイト・テスタロッサが使い魔、アルフ」

「ハラオウンにアルフ、だな。さぁ。今度は4人がかりで来るといい。それでも負けた場合は、大人しく私を見逃してもらおう」

――我を運べ(コード)汝の蒼翼(アンピエル)――

――屈服させよ(コード)汝の恐怖(イロウエル)――

「「「「な・・・っ!!?」」」」

また12枚の剣の翼を背中に展開したランサーの頭上数mほど上、直径10数mほどの円環の中から白銀に輝く巨大な右腕が出て来て、私たちの立つ道路をチョップで砕いた。私たちは慌てて空へと飛んだ。ハイウェイを粉砕した巨腕は一瞬にして消失した。

――殲滅せよ(コード)、|汝
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