暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos20-C騎士と魔導師の戦舞踏〜3rd Encounter〜
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も出来なかった。

(それなら・・・!)

咄嗟に構えた“バルディッシュ”を盾にすることは出来たけど、ランサーの一撃はとても重く、私は大きく弾き飛ばされてしまう。そんな中で「遊びは終わりだ」ランサーの厳かな声が聞こえてきた。宙で体勢を整えて道路に着地する。

『シャルは大丈夫!?』

『問題なし! それよりも・・・。やっぱりランサーのデバイスにも変形機構があったわけね〜』

『うん・・・』

シャルも私のように弾き飛ばされていて、ランサーから大きく離れてしまっていた。お互いの無事を確認して、一対の剣となった“エヴェストルム”を携えて道路に佇むランサーを見詰める。

≪Explosion≫

――集い纏え(コード)汝の雷撃槍(フルグルゼルエル)――

2本の“エヴェストルム”が同時にカートリッジを1発ずつロードして、両方の刃に雷撃を纏わせた。そして「プラズマバレット」って周囲に蒼いプラズマスフィアを18基と展開した。私の魔法をそのまま発動するランサーに、「え?」としか言えない。

「ファイア!」

――プラズマバレット――

私に9発、シャルに9発と放たれたバレット。その速度は私のものとは比べられない程のものだったけど、なんとかラウンドシールドを発動、着弾前に防御することが出来た。だけどそれで終わりなんかじゃなかった。

――知らしめよ(コード)汝の忠誠(アブディエル)・バージョンドンナー――

“エヴェストルム”を覆っている帯電した魔力が大きく伸びた。それは私のフルドライブ、ザンバーフォームの“バルディッシュ”のよう。ランサーはその大きく伸びた魔力の刃を私とシャルに向かって振り降ろしてきた。
回避しようにも、さっき放たれたバレットが私たちを逃がさないように周囲を超高速で回っているから出来ない。私たちの中で一番誘導制御に優れたなのは以上の制御能力に、改めてランサーの異常さを思い知らされる。

「バルディッシュ!」

≪Load cartridge. Defenser Plus≫

カートリッジ2発をロードして発動するのはディフェンサー・プラス。ディフェンサーの性能を強化したバリア魔法で、受け止めるより逸らすためのものだけど、いま私が有している防御魔法で一番強度のあるのがコレだ。さらにラウンドシールドをディフェンサー+の上から展開。防御に集中することにした。

「っ・・・!」

ランサーの魔力刃がラウンドシールドに衝突。その衝撃が私の元まで届いた。見ればシャルの方にも同じように魔力刃を加えている。シャルもまたカートリッジをロード、防御魔法のパンツァーシルト3つを三角形状に重ねて組んだ、対魔力完全防御のシュヴェーラー・パンツァーを発動して魔力刃を防御していた。

――拘束
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