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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos20-C騎士と魔導師の戦舞踏〜3rd Encounter〜
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一緒にランサーの様子を伺う。正直、これで決まっていればいい、と思う。でも「やっぱそうよね〜」シャルの言う通りランサーはまだ墜ちていなかった。全身からバチバチと放電しながらも佇んでいるランサーが煙の中から姿を現した。それに、ランサーをよく見れば全身を覆うように蒼い魔力が薄ら。
「けほっ、けほっ。・・・やるじゃないか。私に一撃を与えたのは君らが初めてだ」
「わたしの月閃刃にフェイトのトライデントを受けて、たったそれだけのダメージしか与えられていないなんて・・・一体・・・!?」
「(・・・あっ! もしかして・・・)治癒魔法・・・?」
破けた右袖から覗くランサーの素肌に付いていた傷が治っていくのを見逃さなかった。すると「良い目をしているな、テスタロッサ。ダメージを負った側から治癒魔法で回復させ続けたんだ」ってランサーは答えた。
開いた口が塞がらない。それが本当なら、一撃でランサーの意識を刈り取らないといけないことになる。それか治癒魔法の効果が追いつかないほどのダメージを与えるか。どちらにしても普通の攻撃魔法じゃランサーは墜とせないということだ。
「だったら・・・回復が間に合わないだけのダメージを与えるまで!!」
≪Explosion≫
シャルはカートリッジを1発ロード。刀身に炎を噴き上がらせて、“キルシュブリューテ”を頭上に掲げた。そして「炎牙崩爆刃!」振り下ろしたことで放たれる火炎の斬撃。対するランサーは“エヴェストルム”をバトンのように片手でクルクル回して、迫って来ていたシャルの崩爆刃を迎撃。“エヴェストルム”と崩爆刃がぶつかり合った瞬間、私たちまで巻き込みかねない程の爆発が起きた。
『フェイト! 双月、いくよ!』
「『あ、うんっ!』バルディッシュ!」
≪Haken Form≫
爆炎から逃れるために一足飛びで後退した私とシャルは念話で打ち合わせ。“バルディッシュ”を戦斧のアサルトフォームから大鎌のハーケンフォームへと変形させる。
「ハーケン・・・セイバァァーーーッ!」
“バルディッシュ”を振るって放つのは魔力刃。以前のアークセイバーより速度はさほど変わってはいないけど、その威力は格段に上がっている。切断力はもちろん、魔力刃自体の硬度も上がっているため、早々に破壊されることはない。
「雷牙飛月刃!」
シャルも“キルシュブリューテ”を振るって、刀身に纏わせていた雷撃を私のハーケンと同じように三日月状にして飛ばした。2つの雷撃の刃は黒煙を裂いてランサーの元へ。と同時に、私とシャルもランサーへ駆けだして接近。
「何度でも試せばいい、付き合おう。そのうち思い知る。私を倒すことなど、君ら2人だけでは無理だということが」
黒煙を“エヴェストルム”で裂いて晴らすことでその姿を
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