暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos20-C騎士と魔導師の戦舞踏〜3rd Encounter〜
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これは・・・!」自分が置かれた状況を察したようだ。

「全方位からの高速にして連続の襲撃、耐えられる!?」

――閃駆――

――ソニックムーブ――

わたしは閃駆で、フェイトはソニックムーブで魔法陣を蹴って、法陣結界内を縦横無尽に駆け回る。そんな中で、結界の中央に居るランサーへと斬撃を繰り出していく。前から、後ろから、右から、左から、上から、下から、ありとあらゆる方向からフェイトと一緒に攻撃を加えているのに・・・

(ランサーの防御を崩せない・・・!)

移動速度やデバイスを振る速度に緩急を付けるなどのフェイント交えでの襲撃なのに、ランサーは二剣状態の“エヴェストルム”で的確に防御してくる。背中にも足裏にも目が有るみたい。

(というか、初見でここまで完璧に防御するなんてありえないんですけど!?)

わたしの真下からの斬撃を左の“エヴェストルム”で弾き返し、フェイトの右からの刺突を右の“エヴェストルム”で弾き逸らす。それでもランサーからは攻撃を仕掛けて来ない。さっきまでは射砲撃をバンバン撃って来ていたのに。もしかして、わたしの魔力切れを狙ってる?って思った瞬間、

≪Explosion≫

――集い纏え(コード)汝の火炎槍(フロガゼルエル)――

火炎を纏わせた“エヴェストルム”で反撃してきた。咄嗟に“キルシュブリューテ”を構えて防御したけど、その一撃はあまりに重くて弾き飛ばされてしまう。でも「まだまだ!」弾き飛ばされた先の魔法陣を蹴って、すぐさま攻撃に参加。何度でも、何度でも、何度でも、攻撃を繰り返す。

――ハーケンスラッシュ――

――炎牙月閃刃――

「「せぇぇぇーーーいッッ!!」」

フェイトと同時に左右から攻める。それを余裕で“エヴェストルム”で受け止めるランサー。表情が判らないから苦戦させているのかどうかさえも判らない。だけどさっきまでのように弾き返されたり、受け流されたりしないってところを見ると、もしかしたらって思える。今まで以上の火花が散る中、

「獲ったりぃぃーーーッ!」

「やった・・・!」

「っ・・・!」

ついにランサーの両手から“エヴェストルム”を弾き飛ばしてやった。この好機を逃すわけにはいかない。フェイトとなんの合図も交わすことなくその場でくるっと1回転して再襲撃。

(獲った!)

――舞い振るは(コード)汝の獄火(サラヒエル)――

「「っ!!」」

ランサーの両手に現れたのは蒼炎の槍で、わたしとフェイトの勝利を確信した一撃が簡単に防がれた。そしてランサーは「はい、残念。言ったろう? デバイスが無くとも私には関係ない、と」そう言って、両手に握っていた蒼炎の槍を爆破した。
目の前が蒼一色に染まる。次いでこの身に襲い掛か
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