暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos20-C騎士と魔導師の戦舞踏〜3rd Encounter〜
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†††Sideフェイト†††

日曜日を利用して本局に泊まり込みで特訓していた時、守護騎士の中でも特に戦闘能力が高い3人、槍騎士ランサー、剣騎士セイバー、鉄槌騎士バスターが現れたという知らせが入ったことで私たちは緊急出動。
三騎士が現れた世界はバラバラで、私たちは3組に分かれて捕獲に向かうことになった。バスターの居る第25管理世界レクタへはなのはが。セイバーの居る第33無人世界へはアリサとすずかが。そして・・・

「イリス・フライハイト、フェイト・テスタロッサ。・・・それに姿が見えないが周囲に十何人か居るな」

私とシャル、そしてランサーの察知している通り今は姿を隠しているけど、ランサーを逃さないための結界を張る局員が18人、私の使い魔のアルフ、それにクロノ、あと本局の別部署から助っ人としてシャルの友達がランサーを捕獲するために、ここ第28管理世界フォスカムの廃棄都市区画に赴いている。

「そうね。バレているなら隠す必要も無いよね。周りに居るのは結界魔法を得意とする局員たち。ランサー、あなたとの話し合いが失敗した時に、あなたを逃がさないための」

いま私とシャル、そしてランサーが立っているのは崩れかけのハイウェイ、その真ん中で私たちは対峙している。周囲にはいくつものビルが立ち並んでいる。ランサーの戦闘記録を見る限り、周囲にビルと言った遮蔽物があるのは嬉しい。
私たちの中で一番の射砲撃資質を有しているなのは以上の射砲撃魔法を使えて、近接戦で一番のシャル以上の腕前で、空戦機動力で一番の私、陸戦機動力で一番のシャル以上のスピードで、基本的に魔力変換資質は1つなのにシャルのように複数扱えて、さらに広域攻撃魔法も扱えるっていう、普通の魔導師や騎士とは一線を画す異常性の塊。そんなランサーと遮蔽物の無い場所での戦闘なんて考えられない。

「ランサー。これ以上の蒐集行為はやめて。あなた達の主、オーナーの命が懸かっているのは重々承知している。でも闇の書の完成は、世界の滅亡にも直結しちゃうの」

「管理局のデータベース、無限書庫で調べてみて判った。今の闇の書は、過去の主の所為で壊れているって。完成させると暴走してしまって主の魔力や、これまで溜めた魔力を使って無差別破壊を行うって」

ユーノやクロノの師匠であるリーゼ姉妹が調べくれた“闇の書”の現状を知って、私たちはすごく悲しくなった。ランサー達が“闇の書”を完成させればオーナーを救うことが出来るって信じて疑っていない、って考えると。完成させても救えず、それどころか死んじゃうことになるなんて。
それだけじゃない。完成を遅らせるために蒐集を行わないと、強制的に主の魔力を使ってページを埋めるって話もある。完成させてもさせなくてもどの道、主の命が無くなってしまう。こんな悲しい結末、どうすればいいのか
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