第2章
戦闘校舎のフェニックス
第51話 準備はいいか?
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ず…部長さんと帰ってきてください!」
「もちろん!それにアーシアに協力してほしい事があるんだ」
俺はアーシアにある事を頼んでいた。
「これはアーシアにしか頼めない事なんだ。頼む」
「分かりました。イッセーさんがそう仰るのでしたら」
アーシアはそう言うとある物を取りに行った。
さて、次は…。
俺は籠手に宿る存在に語りかける。
「……おい…聞こえてるんだろ?お前に話がある…出てこい!赤龍帝 ドライグ!!」
『なんだ小僧?俺になんの話がある?』
「……あんたと…取り引きしたい…」
「来たか」
準備が終わったのか、イッセーが玄関から出てきた。
制服に着替え、すでに籠手を装備していた。
ただ、籠手…と言うよりも籠手を装備している腕から感じる気配が気になるが。
『イッセー(兄)(君)っ!!』
イッセーの姿を見た瞬間、千秋達が叫んだ。
今何時だと思ってんだよ、近所迷惑だろうが。
だが、そんなのお構い無しに千秋と鶇が涙を流しながらイッセーに抱き付いた。
「イッセー兄!イッセー兄っ!!」
「よかったよ〜!イッセーく〜ん!!」
心底心配だったのは分かるが、まじで声が大きすぎるぞ。
「……まったく…バカ…」
燕は罵言を浴びせていたが、流している涙の量から心底心配だったのがうかがえた。
イッセーは千秋達の頭を撫でながら、なだめていた。
「ところでまさか千秋達も」
「ああ。言っても聞かなくてな」
どうやら、アーシアも着いてこようとしたらしいが、千秋達と違い引いてくれたようだ。
イッセーはなんとかアーシア同様、待っていてくれるよう説得するが、三人はアーシアと違い、断固として譲らなかった。
結局、イッセーは折れた。
まあ、三人なら特に危険はないはずだ。
「準備はいいか?」
俺は皆に聞くと、全員頷いた。
イッセーはグレイフィアさんにもらった魔方陣を使い、俺達を転移させた。
転移の光が止み、周囲を見渡してみると、そこは広い廊下であった。
「ところで明日夏?」
「何だ?」
「さっきから気になっていたんだが、お前と千秋が着てる服って何だ?」
「ああ」
イッセーが学園の制服、鶇や燕が動きやすい機能性重視の私服と特に普通の服装に対して、俺と千秋の服装は明らかに普通の服装ではなかった。
「いわゆる戦闘服ってやつだ」
俺と千秋が着てるのは、俺達に合わせて特注で作ってもらった戦闘用の物であった。
防御力や動きやすさはもちろん、身体能力の強化機能や耐魔力、耐炎等の耐性機能、防寒と防暖の両立と性能が高い物であった。
ちなみに今日初めて袖を通したが、着心地は全く問題はなかった。
とりあえず、この服の事を歩きながら簡単に説明して、俺は乗り込む前に言っておきたい事を言う事にした。
「最初に言っておくイッセー」
「何だ
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