第2章
戦闘校舎のフェニックス
第51話 準備はいいか?
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さく笑った。
「彼は面白いですね」
「まったく」
「え!?え?」
「貴方は本当に面白い方です。長年いろいろな悪魔を見てきましたが、貴方のように思った事をそのまま顔に出して、思ったように駆け回る方は初めてです。サーゼクス様も貴方を面白いと仰ていましたよ」
そう言うとグレイフィアさんは一枚のチラシを渡してきた。
そのチラシには魔方陣が描かれていた。
「これは?」
「招待状だそうだ」
「俺も部長に付き添えと!」
「なんでも、パーティー会場を派手に盛り上げてほしいらしい」
「え?それって?」
「妹を取り戻したいのなら殴り込んできなさい。これを私に託したサーゼクス様のお言葉です」
俺はチラシを受け取った。
裏にも別の魔方陣が描かれていた。
「そちらの魔方陣はお嬢様をお救いになった時にお役に立つでしょう」
そう言うと、グレイフィアさんはこの部屋から転移していった。
俺は再びチラシを見る。
考える必要なんて無い…。
「行くのか?」
「ああ!止めたって無駄だからな!俺の心はさっき言った通りだ!」
「止めねえよ。つか俺も行くぞ」
「え?」
「何だ?その意外そうな顔は?」
「でもこれは俺の問題…」
「また言わせるのか?水臭いんだよバカ」
「……明日夏…」
「礼は要らねえぞ。ダチなんだからよ」
「ああ!」
明日夏は準備があると言って、自分の家に戻った。
準備ができたら、家の前に集合する事になった。
俺も準備を始めた。
「イッセーさん?」
すると、アーシアが入室してきた。
「イッセーさんっ!!」
アーシアがいきなり俺の胸に飛び込んできた。
「よかった!本当によかったです!!治療は済んでいるのに二日間も眠ったままで…もう目を覚ましてくれないんじゃないかって!!」
またアーシアを泣かせてしまったな。
「ごめんよ。またアーシアに心配かけちまったな」
「いいえ。イッセーさんが元気になってくれれば…」
ようやくアーシアが泣き止んでくれた。
「聞いてくれアーシア」
「はい?」
「これから部長の下へ行く」
「っ!?……お祝い…じゃありませんよね……」
「ああ。部長を取り戻しに行く」
「私も行きます!」
「……ダメだ。アーシアはここに残れ…」
「嫌です!!私だってイッセーさんと一緒に戦えます!魔力だって使えるようになりました!守られるだけじゃ嫌です!!」
「大丈夫。軽くライザーをぶん殴って、倒して…」
「大丈夫なんかじゃありません!!また血だらけでぼろぼろになって、ぐしゃぐしゃになって、いっぱい痛い思いをするんですか?もう、そんなイッセーさんを見たくありません!」
「……俺は死なない…ほら、アーシアを助けた時だって、俺生きてただろ」
「……それなら、約束してください…」
「約束?」
「……必
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