合宿編
十話
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は先導してるっつーか……補導されてねえ?」
「……ノーヴェさんが知っておられるようなので、問題は無いでしょう」
◆ ◇ ◆
「ママ、ただいまー!」
「おかえりー!」
「あ、アインハルトさんとアレクさんもどうぞ! 遠慮なく上がってください!」
「お邪魔します」
「お失礼しやす」
娘の弾んだ声に、なのはも声を大きくして答えた。
どうやら先輩達と行ける事が余程嬉しいようで、とても上機嫌な様子だ。
さて、いったいどんな子達なのかな。
「「お邪魔しまーす!」」
「いらっしゃい、リオちゃん、コロナちゃん」
先ず顔を見せたのは馴染みの二人。
コロナは以前も同行した事があるがリオは初めて。だが、この様子からリオも楽しみにしてくれているようで、引率としても嬉しい限り。
そして、ヴィヴィオが気に掛ける先輩はどんな子かな、と後から初見の二人が目に入る……が。
「初めまして、アインハルトちゃん、アレクちゃ……ん?」
「はい、初めまして」
「へい、は……はぁ?」
なのははアインハルト、アレクと顔を合わせ、首を傾げた。
アインハルトは女の子で間違いが、アレクは随分とイメージと違い過ぎ、男の子と遜色無いくらいにボーイッシュ過ぎるような……。
「……ヴィヴィオ。アレクちゃんは女の子じゃなくて……男の子だった?」
「そうだけど……まさかママ、アレクさんが女の子だと思ってたの!? フェイトママだって知ってるよ!」
「えっ、嘘!? フェイトちゃんなんで教えてくれなかったの!?」
「えっ!? 私はてっきり知ってたと思って。それに合宿の部屋割りも皆仲良くさせる為にしたとばかり……」
「えぇー!?」
アレクは突然始まったドタバタ劇に置いて行かれながらも、男がお呼びでない事は分かった。
きっと、同名のアレクという女が呼ばれていたんだろう。だから帰ろう、すぐ帰ろう。帰って色々解放される四日間を謳歌しよう。
アレクは180度回り、そそくさと去ろうとするが、ノーヴェに肩をガッシリ掴まれた。
「待て、待てアレク!」
「いや、ちょっくらお探しのアレクちゃんを探索にでも行こうかと」
「大丈夫だ、お前の事だ。これはその、ちょっとした手違い……ですよね、なのはさん!?」
「え!? う、うん、そうなの。ごめんねアレクちゃ――くん、すぐ手違いを直してくるから待っててねー!」
「……手違いを直すって、俺……性転換されるんすか?」
「違う! 部屋割りを直すって事だよ!」
あははは、と誤魔化すように笑いながら奥に引っ込むなのはに、アレクは不安を拭えない。
次いで有り得ない程に意味を取り違えるが、ノーヴェに即否定されたので、そこで漸くちょっと一安心。流石にアレクも男を捨てる覚悟なんて
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