合宿編
十話
[3/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
だ。……朝には何故か同じベッドの中に居たけれど。
だが、ノーヴェの感じでは、言っても信じてもらえそうにない。
(皆さんだって、無理と仰ったじゃないですか……)
連れ去られた夜、可愛いからアレクに襲われる等言われて気持ちを浮付かせられた後、法令関係で如何に不味いか落とされた。そして、胸を見て「貧相な身体で子供が出来るか」のトドメで、何か色々打ち砕かれた。
ついでに「アレクはデカい方が好み」との言葉に、放心気味に見上げた先の、組んだ腕でより高く築かれたティアナの双子山に険しさを感じ、左右に居たスバルとノーヴェに絶望的戦力差を覚えた。
それに、同い年でも成長の早い子はもう出る所も著しく増量してきていて、僅か数人で平均値を上げている。お蔭でアインハルトは平均以下に落ちぶれてしまった。
ちゃんと成長するのだろうか。少し前までは微塵も気にしなかったのに、徹底的に詰られた所為か凄く気になってしまう。
(……本当に、大きい方が好きなのかな……?)
拗ねたような顔でアレクを見る。
部屋を掃除がてらにクローゼットを開けてみたら、中に未使用の枕を発見した。
アレクは別の枕を使ってるので、別途に用意された物――実際は用意された枕が気に入らず、買い直した際に放置された物――だと判断した。
ただ、「これは交わっても良いと招いているのですか?」と羞恥心で訊くことなど出来ず、実際の所は分からないが、そう捨てたものでは無いのでは、と少しばかり思っている。
それに、上がダメなら下で挑めば良いのだ……と言っても、真偽は不明なので踏み出せないでいるが。
「……あ、もうこんな時間!?」
ふと時計を見ると、早々にアレクを起こし戻らなければならない時間に成っていた。
「アレクさん、起きてください! アレクさんっ!」
「んがっ……ぐぅ」
「試験が始まってしまいます! ティアナさんに怒られますよっ!?」
だが、試験の前にアレクを起こすという試練が降り掛かっていた。
◆ ◇ ◆
「ノーヴェー!」
「お、早いな。試験はどうだった?」
「ブイッ!」
ノーヴェが手を振るヴィヴィオに気付き、振り返る。
試験結果を訊いてくるが、ヴィヴィオはどれも花丸評価で良成績。両隣に居るリオとコロナもヴィヴィオに合わせてピースを送る。
次いで、気分良く家に向かおうとするが、ノーヴェに待ったと掛けられた。
「何かあるの?」
「ん、まあ……見てのお楽しみだ」
訊いてみるが、ノーヴェは笑って答えてくれない。
サプライズでウェンディが来るのかな、と同じく疑問を浮かべる二人と予想し合うが答えは出ない。何か驚かそうとしている事は間違いないのだけど。
なんだろう。予想の種が無くなったので、ノー
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ