Episode24:魔法記者
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「なにその無駄なハイスペックさ」
それにしてもまずい。もしこんな所に姉さんが帰ってきたら…
『アンタ、年下家に連れ込むなんて…○貞でもこじらせた?』
なんて言われかねない。いや、あの姉さんのことだから絶対に言う。
「うーーー…だだいまぁ…」
「本当に帰ってきたぁ!?」
玄関から聞こえてきたのは物凄く気怠げな姉さんの声。結構長い研修だったから疲れているのだろうなあ。
「うぅ…隼人ぉ!」
「うわぁ!?姉さんどうしたの、って酒くさ!姉さんまだ未成年でしょ!?」
俺の姿を見るなり抱きついてきた姉さんから、強烈な酒の匂いがした。まさか、酔ってるのか?
「いいのよ一つくらいサバ読んだってー…えへへ、隼人の匂いだー」
「ねねねねね姉さん!?」
抱きついてきた姉さんがそのまま俺の胸にスリスリしてきた。やっぱり確実に酔ってる。そうか、姉さんって酔ったら甘えん坊になるのか。
「隼人は渡しません!」
「エリナはなにやっんの!?」
姉さんに対抗してか、エリナに何故か後ろから抱き締められる俺。
あ、エリナのほうが大き…
「…アンタ誰よ?」
「貴方こそ誰ですか?私の隼人にベタベタベタベタと」
「私は隼人の姉よ、どこの馬の骨とも分からない小娘に、私の隼人はあげないわ」
「その年になってもまだ弟離れできないブラコンさんでしたか。隼人が嫌がってるんで、離してもらえませんかね?」
「あら、果たしてそうかしら?アンタからは見えないでしょうけど、顔真っ赤にしてるわよー」
「それでしたら私に抱き着かれて興奮してるんじゃないですか?ブラコンさんは貧乳ですし」
「なんだとコラァ!?」
「やりますか!?」
「あの、苦し…ぐふっ!?」
「……で、エリナはなんでうちに来てたの?」
「……し、調べ物が一段落ついたので、報告をと思いまして…」
あの惨劇からしばらくして。九十九家のリビングにはギザギザの台の上に正座させられ、その上に重りとして大きな石を乗せられたエリナの姿があった。ちなみに、酔いが酷かったスバルは自室に寝かせてある。
「へぇ、なにがわかったんだい?」
「あ、あの…その前にコレどかしてくれたり、しないですよね?ごめんなさい石追加しないでください重力操作しないでくださいぃ!」
無言で、笑顔で拷問を強化しようとする隼人に涙目で懇願するエリナ。だが、心無しかその頬は火照っているように見えた。
「報告して?」
「ぁ…なんか気持ち良くなってきた…」
「ほ・う・こ・く」
「イエス・サー!」
顔を赤らめ、息を荒くするエリナ。普段の隼人ならテンパり出すはず
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