Episode24:魔法記者
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ね?いきなり告白なんかじゃないよね?
「え、っと…それは、一体どういう意味なのかな?」
「どういう意味もなにも…私は、貴方が欲しいというだけです。情報でもネタでもない、貴方という人が」
これは、一体なんのドッキリなのだろう。過去にノイローゼにされた少女に再会して告白されました、なんて鋼に言ったらきっと、
「…遂に童○こじらせちゃったか」
と妄想系男子にされかねない。そんなのは真っ平御免だ。
「えええええと…あの、君の気持ちは嬉しいけど、俺らまだ知り合ったばっかだからさ?い、いきなり付き合うとかっ、そういうのは、早すぎると思うんだよね!?」
「…そうですね、確かに急すぎました。なら、私と友達になってください。それならいいですよね?」
「あ、うん。もちろん大丈夫だよ。よろしくね」
どこか縋るような瞳に、少しの疑問を覚えるけど、彼女の提案に異論はない。二つ返事で了承し、手を差し出す。
「そういえば、名前を聞いてなかったよね」
「あ、はい。私の名前は九十田エリナです」
差し出した右手に、華奢な手が重なった。
「あ、そうそう。追加で、『司一』の親類関係も調べてくれないかな?」
「追加報酬が貰えるなら…」
「う…まあ、考えとくよ」
隼人が魔法記者という少女にトンデモ発言をされていた一方ーーー
ケーキの美味しいカフェにてーー
「どうしたんだいエイミィ?」
「なんか、強敵が現れた予感…」
「女の勘ってやつね!」
街中にてーー
「…急に不機嫌になって、どうしたの雫?」
「…負けられない……」
「なにに!?」
廃墟にて倒した敵を踏みながらーー
「コレは…またやったのね隼人」
「どうしたセラ」
「貴方の遺伝子が猛威を奮っているのよ」
「え…?」
生徒会室にてーー
「……!」
「リンちゃんがミスタイプなんて珍しいわね」
「確かにな…九十九となにかあったか?」
「…っ!」
「あ、またミス……これは確実ね」
深夜。昔の風情を少しばかり残している街、京都。街頭の少ない街道を駆け抜ける影があった。長い青髪を靡かせ、ターゲットのいるホテルへと侵入するスバルだ。
魔法大学の研修でここに来ているスバルだが、九十九の家業はそんな事情は御構い無しである。端末で今回のターゲットと、自分と扉一枚隔てた先で笑い声を上げる男の顔を確かめる。
男は現在、電話でなにかの商談中だった。どうやらうまくいったようで、緊張感なく雑談にかまけている。
その様子を見て、スバルは内心で
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