暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep37想いの全てをこの一撃に 〜Revolver Knuckle〜
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ΞΩ買オЖ9*h$w∵」
空を仰ぎながら、でも視線はあたしを見下ろして、身体を左右に揺らしながら進んでくるお母さん。咽ながらも身体を起こして何とか立ち上がる。と、同時にお母さんは疾走してくる。両腕を後ろにして、ナックルスピナーを高速回転させての疾走。
あたしは体勢を整えるためにプロテクションを張っての回避行動に入るんだけど、それを邪魔するのが触手。あたしの両脇に伸びて、前後にしか動けないっていう制限を掛けてきた。
――ミ失うノハ私かそれとモ貴方か――
お構いなしに突進してくるお母さんは、両腕を突き出すような両拳の一撃を打ってきた。あたしはそれを、受けるんじゃなくて跳ぶことで回避した。そのまま宙で一回転してお母さんの背後をもう1度とる。
――リボルバーキャノン――
それと同時に一撃を打ち込んだ。お母さんの身体は大きく反り返って、吹き飛んだ。追撃を仕掛ける。こんなんじゃたぶんお母さんを暴走させてるゲヴァルトゼーレを引き剥がせない。
吹き飛んで滑空しているお母さんは、触手を地面に突き立てて制動を掛けて止まった。そのままの体勢で触手をしならせた勢いを利用してこっちに突っ込んできた。
一瞬で距離が数十cmにまで縮む。今さら方向転換できる距離じゃないと判断したあたしは、前転してお母さんの顔面に踵落としを仕掛ける。ドゴン!と鈍い音。その音は当たった音じゃなくて、脚を触手に掴まれた音だった。
「っく・・・!」
そのまま宙に引っ張られて、そして地面に叩きつけられる・・・前にウイングロードを発動。力任せにウイングロードを疾走することで叩きつけられる攻撃を回避。そのまま右足を掴む影腕ごとお母さんを引っ張りまわす。と、ガクッと動きが止まる。
左の影腕ががっちりとウイングロードを掴んでいるからだ。なら、と、お母さんに向かって疾走を再開。だけどそんなにあたしの思い通りにはいかない。あたしの右腕を掴む触手が、あたしを勢いよく振り回す。さすがに今度はウイングロードで、っていうのは無理だ。視界がぐるぐる回る中、一気に振り下ろされて、今まで以上の力で地面に叩きつけられた。
「・・・うぐっ!」
全ての感覚を一瞬失う。痛いのかも目を開けているのかも判らない。何とか感覚を取り戻して痛みに悶える中、ノイズ混じりの視界に映るお母さん。その顔は涙で濡れて・・・涙・・・? お母さんが泣いてる・・・? まさか・・・意識がある・・・?
「おかあ・・・さん・・・?」
空を仰ぎながら、でも目だけはあたしに向いてるお母さんが泣いてる。それにゲヴァルトゼーレの触手の挙動が少し変になってる。痙攣してるっていうか、動きたくても動けないっていうような震え。ダメージで身体が軋んでいるけど「おおおおおッ!」叫んで力を込めて立ち上がる。まだ戦えるだけの魔力も
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