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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep37想いの全てをこの一撃に 〜Revolver Knuckle〜
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抱きついた。触れられるところにお母さんが居る。
「あーあ。さっきまでの勇ましかった子はどこに行ったのやら」
そう笑ってあたしの頭を撫でてくれる。離れたくない。ずっとこのまま一緒に居たい。そう思うと涙が止まらなくなる。泣き止まないあたしを、お母さんは寝かせて膝枕してくれた。
「もう。20歳にもなって手のかかる子ね。でもおかーさんらしいことが出来て良かった。っていうのが、今の本音でもあったりするんだけどね」
そう微笑んで、あたしの前髪をそっと撫でてくれる。本当に小さい頃にお母さんは逝ってしまった。だからこんな時間は無かった。今がすごく幸せな時間。今をずっと望んでいたい。失くしたくない。だけど、それは叶えられない想い、願い、夢。
「・・・ディアマンテには気を付けなさい、スバル」
突然真剣な表情になって、お母さんはそう言った。
「お母さん! やっぱりディアマンテがお母さんに・・・!?」
ゲヴァルトゼーレを強制的に融合させた・・・?と口にすることなくお母さんは察してくれてコクリと頷いた。
「私とアグアマリナ・・・ティーダ一尉の目的は、純粋な管理局の改革。そして遺した家族を守ること。復讐じゃないからこそ、第一級命令が下されたと同時にディアマンテは、私とティーダ一尉を弊害とした。そして半ば不意打ち的に彼は他の幹部たちに黙って、ゲヴァルトゼーレを私たちに融合させた。結果は・・・ご覧のとおり」
その結果、お母さんとティーダさんは暴走した。ディアマンテ、メサイア・エルシオンって人の管理局に対する恨みは、他の幹部たち以上だってことが解かる。でも、それでもやっぱり許せない。お母さんとティーダさんを無理矢理戦わせるようなことをするなんて。
「あなたの部隊長さん、八神二佐。その子がマスター・・・、セレスを裏切ったっていうのもどうせ、ディアマンテの謀略に違いないもの」
「どうして、そう思うの・・・?」
「だって、私の自慢の娘を選んでくれて、そしてスバルが付いていく人なんだから、あんな汚い手を使うはず無いって、そう思うから」
何かこそばゆい。褒められるとすごく嬉しいのに、とても恥ずかしい。ギン姉に褒められるのとまた違った嬉しさが込み上がってくる。やっぱりお母さんは、あたしのお母さんなんだ。
「・・・さてと。あの小さくて泣き虫なスバルの成長をこの目で見れたし、おかーさん、もう逝くね」
最後にポンッとあたしの頭を優しく叩いた。さっきまでの温かな気持ちがスッと消えて、すぐにお母さんが居なくなるっていう寂しさが、あたしの心を満たす。がばっと起きたら、お母さんは離れた場所に立っていた。居なくなる。お母さんがあたしの目の前から消えて居なくなる。
「お母さん!!」
急いで駆け寄る。するとお母さんは
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