暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep37想いの全てをこの一撃に 〜Revolver Knuckle〜
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継いだこの“リボルバーナックル”と、あたしを救ってくれた憧れの魔導師(ひと)の砲撃魔法をもう1度、お母さんを救うために。20年っていう時間の中で育んできた、あたしの想いの全てをこの一撃に込めて、お母さんを救い出す。

「はぁぁぁぁぁぁぁッ!!」」

お母さんへと“リボルバーナックル”の一撃を打ち込む。今までに無かった不可視の障壁とお母さんを侵食している影に防がれて、激しい火花を散らす拳打の行く手が拒まれる。

「ぅおおおおおおおおおおッ!!」

≪Load cartridge≫

障壁を突破するためにさらに“リボルバーナックル”のカートリッジを、シャルさんに言われた限界数3発を連続ロード。視覚のノイズが一気に増える。ほとんど視界が潰されてしまった。身体中が軋む。だけど痛みは感じない。リンカーコアが暴れまわる。

「あたしの想いの全てを込めたこの一撃!」

影が徐々に散っていく。それに見えない障壁を少しずつ貫いていってる感覚を得た。そしてガシャァァン!って障壁が砕けた音が耳に入る。今だ。今こそこの一撃を・・・!

「お母さんを助けるために・・・!」

≪Divine Buster A.C.S≫

左手に発生させたスフィアをお母さんの腹部へ。

「届けぇぇぇぇぇーーーーーーッ!!」

右の“リボルバーナックル”で膨れ上がったスフィアを殴りつけて、あたしの全力の一撃ディバインバスターを放った。砲撃の光が膨れ上がって、視界がノイズ以上の白に染まる。
撃ち終わった後、一気に脱力して座り込んだ。大きく肩で呼吸しながら、お母さんが居るはずの場所を見詰める。瓦礫が崩れたことで生まれた砂煙がすごくて、まだお母さんを確認できない。

「はぁはぁ・・・おかあ・・・はぁはぁ・・さん・・はぁはぁ・・」

もう1歩も動けないほどの疲労感だけど、お母さんの姿を今すぐにでも確認したい一心で立ち上がる。当然フラついて何度も転びそうになる。でも何とか耐えてゆっくりでも進む。普通に“マッハキャリバー”で進めば10秒もしない距離を、時間をかけて進み続ける。その間に砂煙も治まっていって、辺りがよく見えるようになった。

「お母さん・・・? お母さん? お母さん!」

そう呼びかけるけど、返事はいつまで経っても返って来ない。さすがに不安になって、諦めずに何度も「お母さん!」って呼びかける。さらに進もうとしたとき瓦礫に蹴躓いて倒れそうになった。けど、あたしは誰かに受け止められた。

「・・・ホント、強くなったわね、スバル。おかーさん、負けちゃった」

「・・おかあ・・・ん・・お母さん・・・! お母さん!」

顔を上げるとそこには、ボロボロだけど正気に戻ったお母さんが居て、あたしを支えてくれていた。あたしは嬉しくってお母さんに
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