暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep37想いの全てをこの一撃に 〜Revolver Knuckle〜
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†††Sideスバル†††

あたしとティアは、“テスタメント”の拠点がある、第28管理世界・フォスカムの廃棄都市ドイパームに来た。そこでフォスカムの地上・航空部隊と合流して、他の3つの世界に向かったなのはさん達の合図を待つ。同時に全ての拠点に襲撃を仕掛けることで、幹部たちを否応でも分散させるのが狙いだってシャルさんは言ってた。

「ティア、上手く行くかな・・・?」

「あたし達が上手く行くようにするのよ」

そう言ったっきりティアは黙った。そう、だよね。あたし達がしっかりしないとこの戦いはきっと終わらない。必ず“テスタメント”に倒して・・・ううん、止めるんだ。そしてまたいつもの日常に帰るんだ。決意を胸に秘めて待機していると、フォスカムの地上部隊の人が来た。

「八神司令より連絡が入りました。5分後、1430時に作戦開始だそうです」

「判りました。ありがとうございます」

残り5分。みんなで笑いあってるだけですぐに経つのに、こういう状況になるとすごく長く感じる。左手に装着した“リボルバーナックル”にそっと触れて優しく撫でる。お母さんとティーダさんが来てくれることを祈って、ただじっと待つ。

「時間よ!!」

ティアの号令で、あたし達は拠点に向かって一気に駆け出した。場所が廃棄都市区画ということもあって、死角に入り込みやすい。だから拠点の居るはずの“テスタメント”構成員にはまだ気付かれてない、はず。

『ティア、上手く行き過ぎてると思うんだけど、大丈夫かな・・・?』

『あんたねぇ、もう少し前向きに考えないと足元すくわれるわよ』

『前向き過ぎても考えものだと思うんだけど・・・』

『じゃあいい感じで緊張感保ってなさい』

『いい感じ、ってどういう感じ?』

『自分で考えなさい。以上!』

廃棄ビルや瓦礫の陰という陰を利用して、拠点まで複数の武装隊と一緒に向かう。だけどここまで“テスタメント”の妨害を受けないのもおかしい。そう思ったからティアに念話で聞いたんだけど、なんかはぐらかされた感じがする。
いい感じ、ってどういうのだろうって考えていると、“オムニシエンス”の障壁を発生させている拠点の近くまで辿り着いた。なんてことはない普通の白い建物。“機動六課”時代の隊舎みたいな感じだ。拠点の周囲にも人の姿は見えない。

『ポジティブに考えれば奇襲が気付かれてない。何せ管理局(あたしたち)に拠点の位置が知られているなんて思ってないだろうから。で、ネガティブに考えれば、これはあたし達を誘き出す罠――ってところね』

ティアが2つの可能性を提示してきた。成功か失敗かのどちらか。でも、どっちにしてもあたし達のするべきことは決まってる。

『反撃に転じられる前に、障壁発生装置を破壊する。そして幹
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