第五章 StrikerS編
第百五十五話 『聖王のゆりかご、起動』
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ん。
傷ついても僕の事を守ってくれたギンガさん。
そんなギンガさんに恩返しする時が今なんだ。
ギンガさんから聞かされたスバルさんとギンガさんのお母さんの話。
なら、ラン姉さんを助け出すついでにこの問題も一緒に解決しよう。
僕はもう弱虫ではいられない。強くならなきゃ!
だから僕は強気な表情で、
「はい! 僕と一緒に戦いましょう、ギンガさん!」
そう返事を返すのだった。
でも、その時にギンガさんはなぜか僕の事を頬を赤くして見つめてきた。
どうしたんだろう…?
「ギンガさん…?」
「え? あ、なに、レン君?」
「急にぼーっとしちゃって、どうしたんですか? 顔が赤いですけど熱でも?」
「い、いやなんでもないのよ!」
急に取り乱してしまっているギンガさん。
その姿に一瞬見とれてしまったけど今は気を引き締めよう。
「(うぅー…レン君の顔をあまり直視できない。どうしちゃったんだろう? 私は…)」
ギンガさんはなにか考え込んでいるようだけど、一体…?
その時、ティアさんが僕の肩に手を置いてきた。
どうしたんだろう?
「レン、ギンガさんはね、なかなか強敵よ。頑張りなさい」
「え? は、はい…」
まだその意味はわからなかったけど、とりあえず頷いておいた。
その意味はいつか気づくことはあるだろう。
でも、今はこの件は置いておこう。
◆◇―――――――――◇◆
Side シホ・E・S・高町
『さぁ、見ているかい? 私のスポンサー達、そして愚かで鈍足な管理局の諸君。偽善の平和を謳う聖王教会の諸君。
見るがいい。これこそ君達が忌避しながらも喉から手が出るほど欲した絶対の力だ!』
スカリエッティの喋りを聞きながらも別モニターでアリシア達がいる場所でおそらくあの紫の髪の召喚師の使い魔達が地震を起こして、なにかが地面から浮かび上がってくる。
あれはまさしく、
「聖王の、ゆりかご…」
私の魂に宿っているシルビアさんの記憶通りの聖王のゆりかご…つまり現存しているオリヴィエ陛下の宝具がその姿を現した。
スカリエッティがなにかを語っているがそんなものは私の耳には入ってこない。
だってとあるモニターが映し出されてそこには玉座に涙ながらに座らされているオリヴィエ陛下…さらに鎖で吊らされているなのはの姿が映し出されていたからだ。
私は思わず「ギリッ」と歯噛みする。
「なのは…! オリヴィエ陛下…!」
「なのはママ…!」
私と一緒に映像を見ていたヴィヴィオが叫ぶ。
だけど今、私が取り乱して叫んでも意味はない。
だから、強く拳を握りながら、
「必ず助ける。だから…ヴィヴィオ、ママは必ず連れ戻すから、待っていてね!」
ヴィヴィオの肩
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