暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep36壊れゆく世界〜Starting the New world〜
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っ張って共に歩んでいく力がはやてにはある。だからこそ隊員たちは「お願いします!!」って一糸乱れずに応えられる。
「特務六課、出撃!!」
・―・―・―・―・―・
グリューエン拘置所の奥の奥、ある1つの牢内に白コートを纏った男が現れる。その牢に捕えられている男が「久しぶりだね」と気さくに、友人と話をするような軽い口調で挨拶した。捕えられている男は紫の髪に金の双眸をしている。名をジェイル・スカリエッティ。5年前の都市型テロJS事件の首謀者だった男だ。
「随分と面白いことをしているそうじゃないか。フフ、私ももう少し時を待っているべきだったかな、エルシオン曹長、いや元曹長か」
スカリエッティの牢に現れたのはディアマンテ・メサイアだった。彼はフッと笑い、「どうだろうな」と素っ気なく返した。
「40年以上も前に死んだ君が、2年前、私の前に姿を現した時は驚いたよ」
「こっちはお前が牢に入れられたと知った時驚いたし、お前と会うためにどうしようかと悩んだんだが?」
「だが君はこうして私の前に監視網を掻い潜って姿を見せている。それでいいじゃないか」
グリューエン拘置所は高レベルのセキュリティーによって監視されている。しかし、亡霊と言っても過言ではない“テスタメント”幹部は、意識すればカメラに姿を映らないようにすることも可能だった。とはいえ、そのようなことが出来ると知っているのは彼、ディアマンテだけだが。
「結果論だな。と、本題に入らせてもらおうか。まずは、AMFシステムに関して礼を言う」
「アギラス、と言ったかい? それに搭載するという話だったが、役に立っているのなら私としても嬉しいよ」
カメラに背を向けるスカリエッティは、ディアマンテに対してそう笑いかける。そして彼もまた「ああ、本当に感謝している」と再度礼を口にした。
“テスタメント”の航空戦力である人格型AIを搭載した戦闘機“アギラス”のAMFは、スカリエッティがガジェットドローンに使用していたモノの発展型だった。とはいえ、エアインテークというウィークポイントの所為で、その本来の効果も発揮できずに撃墜されているのが現実だが。
「それで、今日ここへ来たのはこのためだけなのかい?」
スカリエッティがそう尋ねると、彼は「いや」と首を横に振った。「ふむ」と唸ったスカリエッティ。しかし次の瞬間にその表情が驚愕に染まる。
「無限の欲望ジェイル・スカリエッティ。マルフィール隊に代わり、俺が彼らの復讐を執行しよう」
マルフィール隊。かつてのアレッタ部隊の死の原因であるAMF。それはもちろん天然などではなく、スカリエッティが実験と称して、アレッタ部隊の殺害を企てた連中の計画を利用して試験運用したものだった。ゆえに、スカリエッティはマルフィール隊に
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