暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep36壊れゆく世界〜Starting the New world〜
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とか正義とか、そういう問題じゃなくなってきているからだ。管理局は犯し隠してきた罪を曝け出されて、開局以来最悪な状況に追い込まれた。
“テスタメント”はそれに乗じて、不正を働いた局員に対して攻撃という、あまり賢くない選択肢を取った。でも、管理局全体がそんな悪い局員ばかりじゃないのは確か。不正を働いた局員の総数だって全体から見えれば3%にも満たないはず。
居る時点で悪いとも思うけど、人間である以上そういう欲を持ってしまっても仕方ない。まぁ同じ局員を自己利益のために謀殺したっていう連中には当然の報いだろうけど。

『・・・あー、僕からは以上なんだが・・・。そっちはどうだ? 応援要請とかが入っているんじゃないのか・・・?』

「そのことやけど、オムニシエンスの障壁の問題をクリアするために、六課を動かす。今から六課の方針を纏めて送るから見てもらってええやろか?」

『・・・判った。こちらで出来ることは何でもやろう。艦隊だとか大隊を出せ、と言うのなら出せるように努力をしよう』

「おおきにな、クロノ君。シャルちゃんと少し相談して決めるわ」

通信を切って、私に顔を向けるはやて。相談も何ももう決まっているでしょうが。“オムニシエンス”という世界丸ごと1つを攻略するには、管理局の抱える戦力の大半が必要だってことが。魔族を有する幹部は私たち“六課”が何とかしてみせる。だけど砲塔群に関しては管理局のフォローが無いとおそらく落とせない。

(それに戦闘機部隊のアギラスにも航空部隊の助力が要る)

そしてもう1つ、忘れちゃいけないのが“スキーズブラズニル”艦隊。4日前の戦いには出て来なかったけど、危機に陥ったらおそらく出してくる。それに対抗するためには、こちらにも高出力の魔導砲を積んでいる艦隊が必要だ。
私の推測だと“スキーズブラズニル”1隻に対して、こっちは大型のXV級艦を3隻くらいないとまず相手にならない。ルシルのレプリカ・“スキーズブラズニル”だからこそ、神秘が無くとも力押しの魔導砲で何とかなるはずだ。

「やっぱりシャちゃんが居ってくれてよかった」

そう私の考えを話すと、はやては嬉しいことを言ってくれた。それからすぐに私の話したことを纏め上げてクロノのところに送った。
そして“六課”メンバーをオフィスに整列させて、出撃の合図へと入る。こういう場合でもやっぱりやるんだ、って感心。んで、少し焦り。時間が無いよ、はやて。

「ええか。テスタメントは今までと違って暴走しとる。かなり危険な戦いになると思う。そやけど、これ以上の悲しい戦いは絶対に止めなアカン。そやから、みんなの力、私に貸してください」

やっぱりはやてはすごい子だ。はやてがそう言い終えた瞬間、オフィス内の士気が一気に膨れ上がったのが判った。上に立つ者としての、下を引
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