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問題児たちが異世界から来るそうですよ?  〜無形物を統べるもの〜
神明裁判 D
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「・・・このあたりは、これで終わりか?」
「はい。こちら側にももういません。」

一輝が前方を、スレイブが後方を確認して敵がいないのが間違いないと分かると、一輝は水を操ってスレイブの表面についた血を洗い流す。
あまりに切りまくっていたせいか、途中から新たな世代を作り出さなくなった血が残っているのだ。

「・・・ところで、どうして兄様は二つのギフトを併用できているのですか?」
「あぁ・・・正直、分からん。ただ、こう・・・今までとは、ギフトの感じが違う(・・・・・・・・・)みたいなんだ。」
「といいますと?」
「これまでより、威力が高すぎる。正直に言うと出来る限り使いたくないタイプなんだよな。」
「それほどまでに・・・」

一輝は心底そう思っている。
そして、その原因は一輝の父親にあったりするのだが・・・まあ、その話はまた後ほどに。

「まあ、その話はいいんだ。それより、今は・・・」
「・・・でしたね。どうしましょうか?誰の方へ手助けに・・・」

その瞬間に、ある場所で爆発が起こる。
一輝が反射的にそちらの方を向くと、森が燃え上がっているのが見えた。

「スレイブ、あっちには確か・・・」
境界門(アストラルゲート)が、あったはずです。」

一輝はスレイブのその言葉で、これからの行動を決定。
是害坊の力で翼を生やして、そちらへと向かう。



    =========



「・・・ホント、信じられない。境界門を壊すなんて、魔王たちでもタブーなのに。新鋭ストーカーの行動力をちょっと舐めてました。」

そう言いながら茂みから現れ、マクスウェルの前に姿を現したのは、ノースリーブにスカートという軽装のリン。
そんなリンに驚いた様子も無く、マクスウェルは

「誰かと思えば軍師殿か。丁度良かった。私は今から、例の男の迎撃に向かう。すまないのだが、私の代わりにウィラを連れてきては、」
「言われるまでもなく、もう捕まえましたよ。これでいいよね、リン?」

突然聞こえてきた湖札の声に「は?」と間の抜けた声を発するが、リンはそんな様子を無視してクルリ、と一回転。
すぐ後ろに来ていた湖札とジン、ペストの三人にあと一人・・・

「さてさて。大きく予定が狂ったけど、避難民はしばらくは無事ですか?」
「多分、大丈夫だと思うよ。これで停戦条約と、例の約束(・・・・)はOKってことでいいかな、二人とも?」

リンの問いかけに湖札が答え、さらに湖札がジンとペストの二人に尋ねる。

「湖札さんのほうはともかく、停戦契約の方はまだだ。まだ肝心の約束が果たされていない。」
「そうね。わざわざウィラを拘束する手伝いまでしたんだもの。一番大きな報酬を貰わないと割に合わないわ。」

そう言うペス
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