暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep35悲しく愚かな宣戦布告〜Wail and Fury〜
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とぶつかるブルックルンズ少将。その目に浮かぶのは戸惑いと恐怖。人を呼ぼうにも、その思考が働かない。「あ、う、あ」と言葉にならない声を出すばかりだ。
『決まっているだろう? お前たちに復讐するためだ。徐々に、そして確実にお前たちを苦しめ、社会的に殺し、最後に命を刈り取る。まずはお前からだ、ライレー・ブルックルンズ』
モニターが消えたと同時に、彼の執務室に数人の武装隊が入ってきた。「何事だ!」とブルックルンズ少将が怒鳴ると、進入してきた武装隊の隊長が告げる。
「ライレー・ブルックルンズ少将。あなたを、テスタメントへの機密情報漏えいの罪で逮捕します」
ブルックルンズ少将は始めからこうなるように仕組まれていたのだと諦め、大人しく連行されていった。
そして最終的に自分はディアマンテに殺されるのだと延々震えていた。
これが第一級命令“
私は全てに絶望した
(
コード・デセスペラシオン
)
”。
幹部個人の目的を、手段を問わずに好きに遂行していい、そして管理局への敵対行動を取ってもいい、という制限解放。もう引き返せない、引き返すつもりもないセレスの下した最悪の命令だった。
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