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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep35悲しく愚かな宣戦布告〜Wail and Fury〜
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サの魔道書”が現れた。全てが白に染まる。次にお腹に強烈な力が加わって咽る。

「ごめん、はやて。武装隊を止められなかった」

いつの間にか私はシャルちゃんに抱えられて、この屋敷を囲う塀の上に移動しとった。目の前に広がる光景。屋敷も庭も武装隊も、何もかも全てが空色の氷に覆われた。そして今まで私が居った場所にセレスは居った。セレスは私とシャルちゃんに気付いて、こっちを鋭い目つきで睨みつけてきた。

「もう、いいです。このような茶番(ファルス)はもう・・うんざりです。テスタメント・リーダー・ハーデより全幹部へ通達」

白コートをどこからともなく取り出して羽織って・・・

私は全てに絶望した(コード・デセスペラシオン)

空を仰いでそう言った。私はシャルちゃんにどういう意味や?とゆう視線を送ると、シャルちゃんは「絶望」と答えた。けどそれだけで何も起こらへんかった。そう、“ここでは”何も。

「愚かしき時空管理局よ。私は反時空管理局組織テスタメントがリーダー、ハーデ。今日この日、この瞬間を以って、私たちテスタメントはあなた達に宣戦布告する。己が犯し隠してきた罪によって裁かれ消え逝きなさい」

フードを被って素顔を晒さへんようにしてから、セレスは私たち管理局に宣戦布告を行った。私とシャルちゃんはただ黙って見とるしかなかった。それほどまでに受けたショックが大きかった。

「もう改革などという生易しい手段は結構ですよね。管理局という体制を徹底的に破壊(リセット)しましょう。ええ、それが1番の方法。さようなら、はやて。次に会う時、私たちは殺し合う敵同士となるでしょう」

フードの中から見えたセレスの泣き笑いの表情。私とシャルちゃんの呼び止めにも応えやんと、セレスはその姿を消した。

・―・―・―・―・―・―・

ハーデことセレス・カローラ。真名をファビオラ・プレリュード・セレス・カローラ・デ・ヨツンヘイムの第一級命令“コード・デセスペラシオン”が発動。その命令によって、謹慎中にも関わらずある目的を持った幹部が動き出した。管理局本局に姿を現したのはマルフィール隊とグラナードの4人。

グラナードがある男性局員の元に現れた。その男の制服に付いた階級章から、男は中将であることが見て取れる。男の名はスチュード・ベーカー。グラナードの正体メルセデス・シュトゥットガルトの暗殺を企て、部下に実行させた張本人。

「な、何故だ! 何故、死んだはずのお前がここに居る!?」

「お宅を殺すためにわざわざ蘇ってきたに決まってんだろうが。・・・来たれ、フォヴニス」

グラナードの足元に生まれる黄緑色の召喚魔法陣。そこから顔を出す黒鎧の毒精フォヴニス。フォヴニスの姿を見たベーカー中将は恐怖によって呼吸困難に陥る。

「おいお
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