暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep35悲しく愚かな宣戦布告〜Wail and Fury〜
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れんでも判っとる。

「・・・確かに管理局の中には、自己利益のために悪事を働く局員は居る。それに関しては、私も憤りを感じとるし、どうにかしたいとも思う」

「ならば、私たちテスタメントに協力しませんか? より良い管理局の未来のため、その未来の局員のために、現状で腐りきったゴミを掃除する。そして信頼でき管理しやすい局員を上層部に配置する。さすれば、利益のために下の局員を謀殺するようなゴミはいなくなる」

右手を差し出してくるセレス。握手を求めとるゆうことや。迷う。セレスの言い分も解かる。クイント元准尉やティーダ元一尉の目的もそう。未来の管理局と働く局員のために現在の上層部を切り捨て、管理局の体制をつくりなおす。

『はやて、迷わないで。一番の近道はそれかもしれないけど、だけどそれは・・・え? ちょっ――』

シャルちゃんからの念話が変なところで途切れた。次の瞬間、セレスに何重ものバインドが仕掛けられた。

「「な・・・!?」」

セレスと2人して驚愕の声を上げる。次に、ここを包囲するように武装隊が十数人と転移してきた。次々と変わる状況に思考が追いつかへん。その間にもセレスへと殺到していく武装隊員。白亜の丸テーブルに押さえつけられるセレスが私を上目使いで見上げる。

「はやて?・・・あれ、おかしいですね? どうして武装隊が居るのですか? 六課の隊長陣しか知らなかったのではないのですか?」

虚ろな目で私を見て、そう訴えかけてくる。私はそんなセレスの視線に耐えられんくって、つい視線を逸らしてしまう。そやけど、それは今一番やったらアカンことやった。

「っ!・・ふ・・・あは・・・あははは・・・そう、そういうことですか。始めから私を逮捕するつもりだったということですね、八神はやて二佐」

その目に宿るんは圧倒的な怒りと悲しみ。違う。そう言おうとしても声に出せへん。でも頑張って声を出そうとしたとき、武装隊の1人が「離れてください、八神二佐」とセレスから私を庇うように前に出た。

「セレス・カローラ一佐。あなたを反時空管理局組織テスタメントの主犯格として逮捕します」

武装隊の隊長らしき人がデバイスを向けてそう言った。

「そう、これが管理局のやり方・・・解かってます。解かってました。はやて、貴女だけは信じていたのに・・・」

「違う! 私はこんなん知らんかった! 私は――」

何とか武装隊の壁をこじ開けてセレスの前へと出る。でも涙を零して歯がみするセレスを見たら何も言えへんくなった。

「・・・どいつもこいつも・・・偽善者がぁぁぁぁぁーーーーーッ!」

――愚かしき者に(センテンシア・)美しき粛清を(コンデナトリア)――

セレスの足元にヨツンヘイムの魔法陣が現れたと同時に、その手に“ディオ
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