暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep35悲しく愚かな宣戦布告〜Wail and Fury〜
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、と思う。けど生前の私は復讐心の塊だったから復讐を止める権利も無いし、絶対ダメとも言わない。
地球のドラマの1シーンにこういうのがあった。被害者は遺族に対して復讐させることを望まないで幸福を望む、ってやつ。初めてソレを観た時、そんなバカな、ってよく馬鹿にしていた。
そんなわけないじゃない。理不尽に命を、未来を奪われておきながら復讐を望まない被害者が居る? 居るわけがない。きっと誰だって自分を殺した者への強烈な憎悪を残す。実例が今、私たちの敵としているわけだし。
(だから私としては復讐心を抱くのは仕方がない事だと割り切ってる)
そういう世界を、人を、1万年近く見てきたんだし、当然の帰結だ。でも、今回のカルド隊の復讐ばかりは止めさせてもらう。これは余りにも身勝手な話だって自分でもきっちり理解してる。だけど友達が復讐の対象になったんだから、こればかりは許してもらいたい。
「八神部隊長、送信先不明のデータが送られてきたのですが」
そんなところに1人の隊員が報告してきた。私たちは顔を見合わせて、そのデータをはやてのデスクに送ってもらう。再び展開されたモニターに映し出される激しいノイズ。そのノイズが次第に弱まっていって、映し出されたのは大きな屋敷。隅の方に日にちが表示された。新暦77年の7月。今から大体3年ちょっと前のモノだ。
「映ってる屋敷・・・セレスさんの・・・だよね・・・?」
映るのはなのはの言うとおり、確かにセレスの屋敷だ。どうしてこんなモノが?と考えているうちに、映像に変化が見られた。どこからともなく帰宅したセレス。その後に続くある人物2人を見て、私たちは確信することになった。
「ルシル君とリインフォース・・・!?」
セレスに続いてモニターに映り込んだのは、スーツを着たルシルと、黒のワンピースを着たリインフォースだった。またノイズが奔って映像が切り替わる。次はつい最近の日にちで11月16日。ヴィヴィオとレヴィがルシルと戦った日だ。セレスの屋敷から出てくるスーツ姿のルシルが映り込む。
「そんな・・・それじゃあ本当にセレスさんが・・・!?」
なのはがショックを受けてる。ヴィータとシグナムですらもだ。この映像がどこから、とか、誰が、なんて疑問を忘れてしまうような衝撃。
「・・・まずは、まずはセレスから話を聞く。今は・・・それからや・・・」
映像を切ったはやてが意気消沈といった風にそう言った。
「・・・あ、この映像の送信先を何でもいいから調べて!」
なのはが思い出したかのように隊員たちに指示を出す。隊員たちは「了解しました」と返して、判明するとも判らない送信先の調査を始めた。
「はやて・・・」
「大丈夫や。シャルちゃん、セレスから連絡来たら・・・」
「ええ。一
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