第2章
戦闘校舎のフェニックス
第50話 決戦終了です!
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に落ちる事はなかった。
今の音声は宿主の肉体の限界を知らせ、機能を停止する事を告げる時のものであった。
そもそも、元からある力を強引に強化(肉体が耐えられる段階まで)する赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)は宿主への負担は計り知れない。
むしろ、あそこまで何回も倍加を繰り返して戦えたあたり大したものである。
しかも、ついこの間まで普通の高校生だったにも関わらずでだ。
だがそれも、限界に近付いて所をユーベルーナの一撃で完全に臨海点に達したのであろう。
千秋達はどこか安堵の表情を浮かべていた。
これ以上、イッセーに傷付いてほしくないし、戦ってほしくないのだろう。
『「……ぐっ…ぐはっ……」』
イッセーは立ち上がろとするが、血を吐いてまた倒れ付する。
「……イッセー兄…もういいよ…」
千秋は目元に涙を溜めながらイッセーに懇願していた。
鶇や燕もこれ以上イッセーの苦しむ姿を見たくないと訴えかけるように顔を背けていた。
『「終わったな」』
『「ライザー!!」』
部長は魔力でライザーの腕を再び吹き飛ばすが、ライザーの腕はすぐに再生した。
『「リアス!君だってこの程度の魔力しか残っていない!素直に負けを認め、さっさと投了(リザイン)したらどうだ?」』
『「……誰が!!…」』
部長はまだ諦めていないが、事実上の下僕の全滅に心が折れかけていた。
勝負あり(チェックメイト)だな。
そう考え込んでいた俺の耳に予想外の声が聞こえた。
『「……大丈夫っすよ…部長…」』
(っ!?嘘だろ!?)
声の主はイッセーのものだった。
イッセーは立ち上がっていた。
『「……俺…どんな事をしてでも…勝ちますから…俺…最強の兵士(ポーン)になるんです…そう…部長と約束…したんです……部長が鍛えてくれたんだし…」』
『「ちぃっ!死に損ないが!!」』
『「……まだ…戦えます……約束…守りますから…ぐあっ!?…」』
ライザーがイッセーに追い討ちをかけ始めた。
『「イッセーっ!?」』
『イッセー(兄)(君)っ!?』
『「………俺……戦います……俺……部長の兵士(ポーン)ですから……まだ戦います……勝ちますから……ぐっ!?……」』
ライザーは容赦なくイッセーを攻撃するが、イッセーは決して倒れない。
「イッセー兄っ!!お願いだから倒れてっ!!」
「もうやめてよっ!!イッセー君っ!!」
「バカっ!!死んじゃうわよっ!!」
千秋達は聞こえもしないにも関わらず映像の中のイッセーに必死にやめろと呼び掛ける。
『「イッセー!下がりなさい!下がって!!」』
『「………俺……俺……」』
部長が命令してもイッセーは一向に下がろうとしない。
『「……イッセー…何故私の命令が…っ!?」』
部長は絶句してしまっていた。
『「………部長…が……笑ってくれ
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