暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep32戦い終わって〜Interval 6〜
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してきて、そのままその戦域から離脱した。

(なるほど。レヴィをあんだけボロボロにしたのはコレだったわけね)

アルトワルドの偽物の群れが駆け抜け終わってその姿を消した。それと同時に、本物とディアマンテ、なのは達の姿も映し出される。なのは達はボロボロだった。私たちと合流した時と同じ。防護服の所々が裂けてる。

『ひとり取り逃がしたか。まぁ手負いがひとり向かったところで事態は変わらない』

ディアマンテは剣先を、息も絶え絶えななのは達に向ける。ダメだ。ディアマンテは強い。なのは達じゃまず勝てない。それでもなのは達はデバイスを構えて臨戦態勢に入った。ディアマンテもそれに応えるように身体を屈めて、突進する体勢になった。でも、ディアマンテはすぐに身体を起こして、なのは達に背を向けた。

『撤退命令を受けた。これ以上の戦闘は望まないそうだ』

ディアマンテはそう言って姿を消した。なのは達は互いに顔を見合して、『スバル達はヴォルフラムに帰艦、待機!』と指示してから、すぐにレヴィの後を追っていった。地上で繰り広げられていたスバル達の戦闘も、突然の相手の撤退で終わりを迎えているようだった。

「なるほどね。これは参ったな・・・」

これで一通りのことは知った。記録映像を切って、なのは達の居る医務局に行こうとしたとき、通信呼び出しのコールが鳴る。私はそれに応えてモニターを展開、クロノが映し出された。

『シャル。君に聞きたいことがある。時間は良いだろうか?』

『ええ、大丈夫。どこに行けばいいの?』

クロノに呼び出された私は、かつてグレアム提督と面接したあの応接室に向かうことにした。

†††Sideシャルロッテ⇒ヴィータ†††

カルド隊ん時よりかはマシな怪我だったあたしはすぐに治療を終えて、はやての病室に来た。ドアを開けると、そこにはすでにあたしを除く八神家が勢揃いしていた。頷き挨拶をして、静かに扉を閉めてはやての眠るベッドに歩み寄る。

「はやては?」

そう聞くと、シャマルは首を横に振った。はやては“ヴォルフラム”に運ばれてからずっと起きない。シャマルの話じゃ、リインフォースを目の前で失ったショックで目を覚まさないということだ。

「今度こそ、あの子とも過ごせる未来を手に入れられると思っていたのに・・・」

シャマルが指で目の端に浮かべた涙を拭った。あたしだってそうなると思ってた。だけど、それはもう叶わねぇ。あたしらがあの時、きっちり自分たちの役目、カルド隊を斃してりゃこんなことにはならなかった。

「ヴィータちゃん、自分を責めたらダメですよ・・・」

あたしの心を読んだかのように、リインが悲しげな表情でそう言って、いつの間にか思いっきり握りしめてた拳にそっと触れてきた。

「責任はお前
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