暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep32戦い終わって〜Interval 6〜
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はいましたが」

考える素振りを見せている彼に、彼女は「私のことはどうですか?」と聞いた。しかし彼は思考に耽っていた所為で聞き取れず、「何か言いましたか?」と聞き返す。彼女は咳払いし、「何でもありません!」と怒鳴るように返した。何故怒鳴られたのか解らない彼は、ただひたすらに首を傾げていた。

『ま、まぁ話はこれで以上です。自室に戻り謹慎してください』

『了解。マスターが御意思のままに』

ルシリオンは一礼し、最上階を後にした。ハーデは「ふぅ」と一息吐き、手元にコンソールを出し操作、目の前にモニターを展開させる。

「アギラス撃墜数19機。レジスタンス逮捕数68人。そして幹部が・・・1人。状況はあまり楽観視できないですね・・・」

映し出されたのは、今回の防衛戦で被った“テスタメント”の被害状況。失った戦力は、全体的に見れば“テスタメント”にとっては1割にも満たない。各拠点に配置している戦力を集結させれば簡単に取り戻せる数字。しかし、それでも彼女にとっては大切な仲間だった。

「もう最後まで往けそうにないですね・・・」

管理局との勝手ながらの約束の日まで残り15日。彼女は立ち上がって、姉・トパーシオの眠る部屋へと向かった。

†††Sideシャルロッテ†††

時刻は朝の7時ちょい過ぎ。日にちは11月29日。3時くらいに“オムニシエンス”から帰って、メンバーの大半が医務局へ運ばれるのに付き添ってしばらく過ごした後、私はひとり“ヴォルフラム”のなのはの部屋に戻って、ある映像記録をいくつか眺めていた。

「えっと・・・これか・・・。どれどれ・・・」

なのはの“レイジングハート”を始めとしたデバイスに記録されていた映像だ。放たれていたサーチャーの映像。内容は1番気になるディアマンテ戦。私のカートリッジを使ったなのは達でも勝つことの出来なかった相手。始まりは白銀の砲撃によって、なのは達と幹部たちの戦闘が中断された辺り。煙幕が晴れた時にはマルフィール隊とカルド隊の姿が無かった。

(この後、私がマルフォール隊と当たったわけだ)

エリオとキャロとグラナード、スバルとティアナとクイントさんとティーダの戦いが始まる。数が合わず立ち尽くすなのは達。

「っ! アルトワルド!?」

そこに現れたのがディアマンテと、そいつが乗る純雷の皇馬アルトワルド。アルトワルドと言えば、それなりの力を持つ幻想一属で、その棲み処は中層となっている。格の高さで言えば魔人メノリアと同格か少し上。

「こいつもシュゼルヴァロードの名で召喚されたのか・・・。あーもう! ルシルってば、とんでもないことばっかしてくれちゃって!」

ここには居ないルシルに怒鳴り散らす。もう少しビンタでもパンチでも食らわしておけばよかった。


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