暁 〜小説投稿サイト〜
とある物語の傍観者だった者
16話:女難ノ相
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いけども、ここで誘ったらロリコンはお断り言われそうだ。

 ………。

「黄泉川先生、オレと今から遊びに出掛けませんか??」

「いや、今の流れからして残り者みたいでやな感じと思ってしまったじゃんよー。いや、まぁ、普通にデートの誘いは嬉しいけど生徒と教師のケジメはつけるじゃん?」

「そ、そんなぁ……」

「それとお前は異性というより弟として私は見てるじゃん」

「おとうと、ですか……??」

「そうそう、イジメ甲斐のある弟、じゃん?」

「それはちょっとショックだ!!」

 部屋でぐーたらしているジャージがぁぁああああああ!!

 ………。

「つーか、まだ1人誘ってない子いるじゃんよー」

「……テスラのことですか?」

「いや、その子はイギリスに帰ったってお前から聴いたじゃん。そっちじゃなく、お前んとこのクラスのしっかり者の委員長いるじゃん。仲良いじゃん??お前ら」

「吹寄たんですか……」

 委員長は青髪であり、吹寄はしっかりしていて仕切り屋なところから委員長と間違えるだけなんだけども。

「口を利いてくれるでしょうか? 性犯罪者とは喋りたくないっていうアレだったんですけど……」

 友人からただのクラスメイトAに降格したもんな。

「まぁ、なんとなく察しれるんだけども、電話してみないことにはわからないじゃん? 大丈夫じゃん、骨は拾ってやるじゃん」

「せめて慰めてーーー!」

「はいはい、その時はそうしてやるじゃん」

 やったぁ♪と、なんか失敗しろと願っている自分がいる……

「約束ですからね、黄泉川先生。慰めて抱きしめて今晩一緒に寝ましょう!」

「ふざけてないで早く電話するじゃん?」

「……はい」

 握り拳を作らないでーーー。

 そして、吹寄に電話した。確かに、あいつとこのまま仲が拗れるのは痛い。普通に友達として夏休みをエンジョイしたいんだ!

「あ、オレだよオレ。今日暇?」

 さっきから思っていたけどお前のそれってオレオレ詐欺じゃんかよー、という言葉はスルーして。

『急に電話してきたと思えば……何か用かしら? ただのクラスメイトA君』

「苗字で呼べよ! それかいつもみたいにフルネームで!」

『なに?今の貴様が私に意見言える立場なのかしら??』

「……いえ、滅相もございません」

『はぁ……で、要件は?? 私は貴様と違って忙しいのだけども、早く言ってくれないかしら??』

「……忙しいのなら、また今度にするわ」

『あ……』

 まぁ、今日じゃなくてもいいしな。明日にでもまた電話すればいいし。

『いや、ちょっと待ちなさいよ。要件があるから今日電話してきたんでしょ?? 私は忙しい
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