16話:女難ノ相
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「それは違うじゃん。ここでただいまっていうのが相場じゃん?さぁ言うじゃん」
「た、ただいま……」
これまたベタじゃん。
「うんうん、それで良いじゃん。良くできましたじゃん」
めっちゃ無理やりに言わされたじゃん。
笑顔がもの凄く怖かったじゃん。
あと、なんかオレも語尾に「じゃん」が最近酷く口癖になっているじゃん。伝染った……じゃん。
「おぉ……結構広いですね。それに綺麗にされている」
「褒めても何もでないじゃん」
それなりに良い部屋だった。
つーか、なんか見覚えのあるリビングだった。
そう、アニメの第二期でセロリ君が先生んちにお世話になっている部屋じゃねーか!
まぁ、オレはここで長居はしないだろうし、本来ここで居候になる彼らが来る前には元の寮に退散しているからどうでもいいんだけどね。
オレの部屋も先生の寝室とは別で用意されている……当たり前か。
「それより、お昼にするじゃん」
この人にとって炊飯器は万能の調理器だそうですね。もう準備に取り掛かって炊飯ジャーしている。
「今日は退院祝いで私の手料理作ってやるじゃん。お前、私の料理が上手すぎても惚れるなよ?じゃん」
「………」
などと、ウインクして生徒を惑わす悪い先生だ。
だから、「とりあえずその色気のないジャージを脱ぎましょう」的なことをうっかり口をすべらせてしまって、また説教されたじゃんかよーーー。
まぁ、先生のご飯は美味しかったよ。
あと、余談。
カミやんもステイルに部屋を全焼させられているので土御門の部屋で暮らすのかと思ったけども、カミやんは土御門くんがインデックスを知らない魔術に関係ない人物だと今はまだ思っているらしく、他の所にあたり子萌先生ん所のアパートで居候するつもりだそうだ。インデックスと共々。
マジで……
さて、言わずとながら世間では夏休みなので夏休みをエンジョイしたいワケな今日この頃。
もう八月だよ? 入院生活で7月は後半潰れたんだよ!! だからこそ、これから友達とプールとか海とか普通にリア充満喫したいじゃん? 女の子たちとキャッキャウフフして普通に高校生活楽しみたいじゃんかよー!!
もう魔術とか事件とか殺し合いとかそんなトラブルに巻き込まれたくない。オレは普通に地味でもいいから日陰を歩き、普通に友達と遊んで普通に彼女も作りたい!!
ので、オレはとりあえず、土御門に電話した。
「オレだよオレ、暇だったら遊ぼうぜ!」
『にゃー、悪いなイッチー。もう青髪と街へ遊びに出かけたにゃー』
「だったらオレも誘えよ友達だろ!!」
『いろいろ事情が
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