暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep31白き羽根が散る〜Noche Buena〜
[1/10]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
†††Sideフェイト⇒はやて†††

リインフォースとの戦闘の最中、シャルちゃんから通信が入る。

『はやて! そっちにルシルが向かってる! 理由は判んないけど、フェイトと私が行くまでルシルから逃げて!』

一方的に通信が切れる。空から落ちてくる蒼いスフィア。散弾砲やな。それに向かっていくんは真紅の斬撃。シャルちゃんが散弾砲に対処しとるゆうことや。

「リインフォース! ルシル君が来とる、逃げるよ!」

私はリインフォースとの未来を手に入れるために、今は出来ることをする。ルシル君が来ると知ったリインフォースの表情に陰りが差す。リインフォースの手をとって、何処か隠れられる場所を探そうとするんやけど、こんな開けた渓谷内やとどこにも無い。

「八神はやて二佐。ルシリオンに私の裏切りがバレたとなれば――」

「アカン! そんなんアカン! リインフォースはこれから、今度こそ私らと一緒の時間を生きるんや! 今度こそ私は、リインフォースを幸せにするんや! そやから、こんなところで・・・」

リインフォースだけでも逃がした方がええかもしれへん。それまでは私が時間を稼ぐ。たとえルシル君が相手やとしても、ここだけは絶対に譲らん。リインフォースの右手を握る手に力を入れてギュッと握りしめる。リインフォースもそれに応えるように握り返してくれた。

「リインフォース。逃げて。私が時間を稼ぐから」

「っ! いけません主はやて!」

そう止めてくるけど、もう遅かったようや。頭上から舞い落ちてくる蒼い光の羽根。上を見ると、小さな蒼い点が見える。リインフォースもそれに気付いて「っく。サフィーロ。私に何か用か?」見上げながらそう聞く。
少しの沈黙の後、リインフォースは私をお姫様抱っこして、物凄い速さで戦闘真っ只中の戦場を目指して飛ぶ。見るとリインフォースの表情は悲しみと焦りと怒り、複雑な色に満ちとった。肩から後ろを覗くと、ルシル君が私らを追って来てるんが判った。

「リインフォース・・・?」

「ルシリオンは、私を裏切り者として処断せよ、と命令を受けたそうです」

「誰にや・・・」

ルシル君にそんな命令を出したヤツに激しい怒りが生まれる。リインフォースはただ小さく「ディアマンテ」と呟いた。そいつがルシル君にリインフォースを消せと命令した。許せへん。そんなん絶対に・・・。

――轟き響け汝の雷光(コード・バラキエル)――

背後から飛んでくる蒼い雷光の砲撃。解かる。これは間違いなくルシル君の魔術とゆうことが。リインフォースは振り返ることなく砲撃を避けてく。

「私はルシリオンと3年もパートナーを組んでいたのです。彼の考えくらいは判ります」

――ハウリングスフィア――

そう言いながら深紫色の大きいスフィアを
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ