暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep31白き羽根が散る〜Noche Buena〜
[8/10]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
作用型の広域殲滅魔法。そう提案しようとしたとき、リインフォースの背後から、全身炎となっとるカルド隊の1人が飛び出してきた。リインフォースを助けるために身体を無意識的に動かした。

「避けて!」

リインフォースを突き飛ばして避けさせるんやけど、私がその一撃に掠ってもうて、背中の羽の大半を焼け散らされた。

「主はやて!!」

叫ぶリインフォースに私は「大丈夫や」と笑みを、出来とるかは判らんけどつくる。

「躱されたぞ、もう1度だ」

「次は外すな。邪魔者が乱入してくる前に決めろ」

「復讐の業火、その刻め、闇の書・・・!」

リインフォースに支えられながら、カルド隊の怨嗟の含まれた声を聞く。ヒシヒシと伝わってくる恨み、怒り、いろんな黒い感情。私にも向けられたそれに身体が震える。と、今度は2人同時の突進攻撃が来た。私はリインフォースを助けるために身体を動かそうとしたんやけど、それより早くにリインフォースが私を突き飛ばした。

「リインフ――」

私を突き飛ばしたリインフォースは笑っとった。そして・・・闇色の炎の砲弾となったカルド隊に呑み込まれた。それと同時に私らを閉じ込めとった炎の球体と、シャルちゃんを閉じ込めとった赤い羽根の檻が崩れていく。

「あ・・・あ、ああああ・・・ああああ・・・リインフォースゥゥゥゥーーーーッ!」

リインフォースの背にあった純白の羽が闇色の炎に燃やされながら散ってく。リインフォースが一瞬で燃やされたのを見た私の意識は、そこでプツンと途絶えた。

†††Sideはやて⇒シャルロッテ†††

私は、私はまた、はやてとリインフォースを救うことが出来なかった。マルフィール隊の檻が崩れたと同時に聞こえたはやての絶叫。耳を塞ぎたかった。けどレヴィを抱えた腕じゃただ見ていることしか・・・。

「はやて!」

はやてはショックのあまりに気を失ったようで落下し始めた。それを受け止めるのは「フェイト・・・」だった。フェイトも何も出来なかったことにショックを受けているようで、ただ頷いて応えるだけ。
それと同時にバインドから解放されるルシルと、マルフィールとマルフィール・デレチョ。その3人は何も言わずにただ、私たちを見ている。私は無理を承知でフェイトにレヴィを預け、ルシルに向かって飛ぶ。そして思いっきりビンタを喰らわしてやった。

「記憶が無かろうが操られていようが、今のあなたはとことん最低最悪な男だっ!」

ルシルは何も言わない。

「く、くくくく・・・あははははははははッ!」

「やったぞ! やってやった! あの憎たらしい女をこの手で消してやった!」

「この調子で、残りのヴォルケンリッターも焼滅させてやる!」

代わりにカルド隊の狂喜の声がこの一帯に響き渡る。あ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ