暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep31白き羽根が散る〜Noche Buena〜
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カルド隊の隊長カルドやった。マントを羽織っとるから間違いない。さらに強く握られて思いっきり引っ張られたから「痛っ!」と声に出る。

「主はやて!」「はやて!」

リインフォースとシャルちゃんの声が後ろから聞こえた。

「何をしているカルド!」

「何をしている?だと。それはこっちのセリフだ、サフィーロ。粛清――処断しろと命令が出ているにも関わらず、出来ない、だと? 馬鹿を言うなよ。だがまぁそのおかげで、この手でノーチェブエナを消すことが出来るのだから感謝しているが」

「ぅく・・・!」

首に腕を回されて締め付けれて、その上大剣の刃を頬に突き付けられた。最悪や。この先の結果が予想できてもうて泣きたくなる。

「今すぐその手を離し、八神はやてを解放しろ、カルド。それでは完全に敵対行動となり、マスターの意向に逆らうことになる」

「本当にそうか? 俺たちの今の目的はノーチェブエナの処断。八神はやてはそのために必要なファクターだ。そいつが大人しく粛清されるための、な」

私を人質にして、リインフォースを逃げれへんようにする。シャルちゃんは動けんへんし、私も動こうとすればどうなるか判らん。殺されることはないと思うけど、多少の怪我は覚悟せなアカンやろな。

「やれ、カルド・デレチョ、カルド・イスキエルド」

なのはちゃん達が来るまで待つことも出来ひん。リインフォースは小さく「申し訳ありません」と謝った。1番聞きたくない言葉。シャルちゃんが動こうとしたとき、マルフィール隊の2人がそれを制止させて、武装を解くように言っている。いやや、こんなん。こんな結末。絶対に・・・。

「いやや!!」

――紫光掃破(ハーツイーズ・ドライヴ)――

私の叫び声に応えるように、私を捕えるカルドと、リインフォースに迫ろうとしとった残りの2人を襲うすみれ色の砲撃。

「レヴィ!」

姿は見えへんけど、間違いなくレヴィの砲撃。それに対処するために、カルドは私を捕えとる力を緩めた。チャンス。そう思った瞬間には行動に移っとった。“シュベルトクロイツ”で思いっきりカルドの兜を突く。さらに緩んだ腕から逃げ出して、リインフォースの元へと・・・。

†††Sideはやて⇒シャルロッテ†††

レヴィの素敵なタイミングでの砲撃。私はすぐさま“トロイメライ”を起動させて、マルフィールとマルフィール・デレチョに遠心力いっぱいの一撃をお見舞いする。マルフィール・デレチョにはヒットしたけど、マルフィールは避けた。だけどそれで十分。はやての方も上手くやって逃げれてるし、レヴィが居れば勝てる。
はやてが解放されているなら、あとはリインフォースをどうにかすればいいだけ。レヴィに支援を求めるために念話を、と思った矢先、ボロボロになったレヴ
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