暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep31白き羽根が散る〜Noche Buena〜
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ィール隊を墜としすつもりで闇黒系魔力の波を全方位に放つ。2対2、じゃないか。はやては神秘を扱えないんだから実質1対2。ううん、それも違う。はやてを庇いながら戦うんじゃそれ以上のハンデを負うことになる。それなのにリインフォースは一歩も引かずに戦っていた。

「シャルちゃん! リインフォースをお願い!」

「解かってる。リインフォース、これを飲んで!」

――風雅なる赫沫の散々華――

――真楯(ハイリヒ・フライハイト)――

波瀑刃を乗り越えてきたマルフィール隊2人の攻撃。障壁を全面に展開して、連中の猛攻を防ぎつつリインフォースに手渡すのは、彼女の核となる宝玉。ルシルの持っていた“生定の宝玉”程の代物じゃないけど、核とするには十分だ。リインフォースはしっかりと受け取って、飴玉サイズの宝玉を飲み込んだ。

『ごめん! ルシルに突破された!』

フェイトの念話が来た。次の瞬間には、ルシルがリインフォースの背後に来ていた。ルシルの持つ蒼槍がハイリヒ・フライハイトを破壊しようと猛威を揮うけど、今1つダメージを与えていない。

「裁きの刻だ、ノーチェブエナァァァァーーーーーッ!」

だけど、マルフィール隊に加え、どす黒い炎を全身から噴き上げるカルド隊まで来てしまった。さすがにこれは防ぎきれないかもと思い、私だけ障壁の結界から出て迎撃に移る。その時、ルシルによって障壁が破壊されてしまった。ガシャァァン!という音が耳に届く。それはまるで終わりを告げるかのような最悪な音だった。

「しまっ――逃げて! はやて、リインフォース!」

†††Sideシャルロッテ⇒はやて†††

ルシル君の右手がリインフォースに伸びる。アカン。そう思って身体を動かそうとするけど、断然ルシル君の方が速い。そやけどルシル君は「・・・っ!」リインフォースに伸ばした右手を止めて、苦悶の声を漏らした。

「ルシル君?」「ルシリオン・・・?」

「・・・出来ない・・・」

ルシル君はそう言って手を引っ込めた。何か知らんけど助かった。

「安心するのは早い!」

シャルちゃんの怒声。そうやった。まだ何も終わってへん。

――光牙聖覇刃(フンケルン・フルートヴェレ)――

シャルちゃんがカルド隊とマルフィール隊に向けて光の波を放った。赤い無数の羽根と闇色の炎の竜巻と衝突する真紅の光波。ルシル君もそれに巻き込まれて姿が見えんくなる。視界が何や判らへんものに潰れてしもうて何も見えんくなったとき、グッと私の腕を引いてくれる誰か。

「っ・・・!?」

硬くてゴツゴツしとって、体温なんてない冷たさが伝わってくる。視界が開けた時、目の前に居ったんは・・・。

「ミスった。ノーチェブエナじゃない。八神はやてだ」

「カルド・・・!
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