暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep31白き羽根が散る〜Noche Buena〜
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設置してく。6基目のスフィアが設置されたと同時。

――ナイトメア・ハウル――

ルシル君に向けて放たれる砲撃。ルシル君は砲撃を避けては左手に持った槍で裂いていった。私も見とるだけじゃアカンと思って、リインフォースの腕の中で魔法を準備。

「遠き地にて、闇に沈め。・・・デアボリック・エミッション!!」

遠隔操作でルシル君の真ん前に発生させる広域空間魔法。チラッとしか見れんかったけど、ルシル君は間違いなく突っ込んだ。神秘の無い私の魔法やけど、ほんの少しだけでも時間稼ぎになるはずや。そう思った。

――フォトンランサー・ファランクスシフト――

デアボリック・エミッションを突き破るように、黄金の雷の魔力弾が無数に飛び出してきて襲いかかってきた。

(フェイトちゃんの子供の頃の・・・!)

映像でしか知らん子供の頃のなのはちゃんとフェイトちゃんの戦いで見た魔法。そやけど威力は段違い。威力・数・速度。どれをとってもフェイトちゃん以上。リインフォースが大きくよろける。アカン、私を抱えとる所為や。

「リインフォース!!」

数発のランサーが、リインフォースの左サイドの大きい方の翼を吹き飛ばした。

「大丈夫です。しっかりと掴まっていてください。主はや――八神はやて二佐」

笑みを浮かべようとしとるようやけど、全然笑ってへんよリインフォース・・・。何も出来ひん。ううん、足手まといでしかない自分の無力さに歯がみしながら、背後に居るルシル君へと視線を向ける。フードが脱げとるルシル君の目は真っ直ぐにリインフォースの背中を見つめる。そして右手を翳した。なんか来る。来てほしくない最悪な結末が。

「リイ――」

――トライデント・スマッシャー――

リインフォースに教えようとしたとき、真上から降ってきた黄金の砲撃がルシル君を襲った。ルシル君はこっちに集中しとったんか避けきれずに直撃。爆ぜた雷光に巻き込まれた。

「はやて!」

「フェイトちゃん!」

真上からフェイトちゃんが降りてきた。リインフォースに降ろしてもらって、フェイトちゃんにお礼を言うために近寄ろうとした。

――煌き示せ汝の閃輝(コード・アダメル)――

――パンツァーシルト――

――ラウンドシールド――

ルシル君の蒼い砲撃が、爆ぜた黄金の雷光を吹き飛ばして私らに迫る。リインフォースとフェイトちゃんが前に躍り出て、2人同時にシールドを展開。1層目のリインフォースのパンツァーシルトはすぐに砕かれるんやけど、フェイトちゃんのラウンドシールドでなんとか防ぎきった。

「残念だよ、ノーチェブエナ。この手で君を粛清しなければならないとは」

ルシル君が姿を現しながら、リインフォースに悲しげな表情を向けてそう言った。粛清。完全
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