暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep29それは少し前の出来事〜Return〜
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をさらに速さを上げて走り抜ける。ティーダは左手に黒銃を出現させ、その銃口を魔力弾の発射地点に向ける。

【どうします、アマティスタ?】

しかし返答は来ない。ティーダは再度クイントへと呼びかける。3度目の呼びかけで、【ごめんなさい。なんだっけ?】と返ってきた。

【どうしたんですか、と聞くのも野暮ですか。このエリアの管轄は108部隊。クイント元准尉の旦那さんと娘さん達の居る部隊ですよね】

ティーダは黒銃を降ろし、再度男の追跡を始める。クイントは【ええ、そうね】と返し、そのまま無言となった。

【会っていきますか? サフィーロの居ない今なら少しくらい話が出来ますよ】

男を再発見したティーダが白銃から魔力弾を放ちつつそう告げる。クイントは【会っていいのか、少し迷ってる】と答えた。男が林を抜けたのを視認したティーダは、少し高度を上げてから林を抜ける。そして視界に車の中に乗り込もうとしていた男を確認。

「逃がさない」

――クロスファイアシュート――

車のタイヤ4つをピンポイントで撃ち抜く。車の中から数人の男が出てきた。中にはデバイスを持っている者も居る。ティーダは白銃と黒銃の両方を構え、「バカだな〜」と苦笑した。

――クロスファイアシュート――

――ヴェロシティ・レイド――

射撃と砲撃を放っていく。男たちは逃げ惑いながらも反撃を開始。しかしティーダに当たることは無かった。

――ウイングロード――

クイントが宙に奔らせた藍色の道が盾となったのだ。そのウイングロード上を疾走するクイントは、男たちへと最接近。両手に装着された“リボルバーナックル”や両脚に装着された“ローラーブーツ”が男たちを吹っ飛ばしていく。

「・・・1、2、3、4、5、6・・・6人。マスター・ハーデからの情報だと、あと8人は居るらしいですよ」

地上に降り立ち、倒れている違法魔導師集団の数を数える。ついでにデバイスを踏みつけて破壊していく。

「動くなッ!」

2人の耳に届く怒鳴り声。視線を移すと、違法魔導師集団の仲間であろう男たちが人質を取っていた。数は6人。残りのメンバーの半分以上が揃った。その内の1人が「武器を捨てろ!」と言いながら、人質に拳銃型のデバイスを向ける。人質にされた女性2人は恐怖から涙していた。

【アグアマリナ】

【解かっています】

クイントは“リボルバーナックル”と“ローラーブーツ”の武装を解き、遠くに投げ捨てる。ティーダもまた白銃と黒銃を投げ捨てる。

「よし。聞きわけの良い奴は嫌いじゃない」

また別の男が2人の武装へと近付き手にするが「重ッ!?」と驚愕し、2人がかりで1つの武装を抱えては仲間の元へと戻る。

「なぁ、あんたらがテスタメントってやつなんだろ?
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