暁 〜小説投稿サイト〜
Monster Hunter ―残影の竜騎士―
 モノローグ - monologue -
[2/2]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
何故分からない!
 危険? 実験に危険はつきものだ、今更何を偉そうに!
 誰もが夢見る、竜の脅威から解放された安息の地。
 街から街へと馬を駆る商人も、人々を守るため体を張って竜を狩るハンター達も、彼らの帰りを待つその家族も。誰も竜という恐怖、その身と愛する者の“死”に怯えずに済むのだ。
 そんな世界の実現のさきがけとなる合成竜の研究は、剣やら槌やらを振り回すより余程能率的ではないか!
 いつまで原始的な行動しか取らないのか。我々人間は、鋭い爪も牙も、堅い鱗も、空へ逃げる翼も持たない。だが、なによりも切れる頭脳を持っているからこそ、今までこの凄まじい野生の脅威から身を守ってきたのだ。
 それを今使わないでどうする!
 クソッと悪態をついたとき、後方、研究室の入り口から不思議な響きの声が響いた。

「その通りよ」

 低い、しわがれた老人の、しかし瑞々しく、若き青年のような力強さも秘める声だった。


 その場にいた誰もが振り向く。闇からぬらりと現れた影は――――光だった。



――…
――――…
――――――…
[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ