暁 〜小説投稿サイト〜
遊戯王GX〜鉄砲水の四方山話〜
ターン4 変幻忍者と太古の鼓動
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………大丈夫ですか?できましたか?)」
「あ」

 そこでようやくピンときた。鎖付きブーメランとかオネスト召喚しないとかいくつか疑問点もあったけど、あれは全部時間稼ぎのためにやってくれてたのか。普段の彼女なら多少の伏せがあっても押し通すことが多いからああいう慎重プレイングは珍しいと思ったら、そういうことだったのね。

「…………ほんっとどうしようもない人ですね先輩はっ!」
「はい。ごめんなさい」

 さすがに半ギレ状態になった葵ちゃんを見て、すぐさま素直に頭を下げる。今回悪いのは全面的にこちらなのはよくわかってるし、もし下手に口答えして辞められたらものすごく困るので甘んじてこの説教は受けるしかないよね。

「ぼさっと立ってないで正座しなさい、先輩!」
「あ、あの、一応聞きますけど……」
「当然、床にですよ?」
「はい。わかってました」

 この様子をそばで見ていた剣山は、助けてくれるかと思ったけどすぐに巻き込まれたらかなわんと思ったらしくてこっそり部屋を出て行った。うん、良判断だと思う。多分立場が逆なら僕もそうしただろうし。

「先輩?いいですか?」
「は、はい!」

 そして思った。ああ、これ今日も帰りは遅くなりそうだ。
 ちなみに案の定というかなんというか、その日は完全下校時間ぎりぎりまで床に正座させられました。どこかで様子を聞きつけてきたらしい夢想が強制的に葵ちゃんを引っ張って行ってくれたから助かったけど、あれがなかったらと思うとぞっとする。
 ユーノは今日もいない。そろそろ不安になってきたけど、いったいどこで油売ってるんだろうか。
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