ターン4 変幻忍者と太古の鼓動
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とは思うけど、去年1年考えてもなかなかいい方法が思いつかない。
ただ、今日は決定的に違う点が1つあった。今も精霊たちがじゃれあってる机の片隅にドン!とチャーハンのおかわり分を入れたフライパンが置かれ、潰されかかったおジャマ・イエローたちが慌てて避ける。
「いやあ十代のアニキから話は聞いてたけど、本当に先輩の料理はうまいドン!これならいくらでもおかわりいけるドン!」
なんとなく浮かんだもう一杯食べれるドン、という言霊を全力で無視しながら、あのままのペースで食べられると僕らのおかわりする分がなくなることに気が付いて慌てて自分の取り分を口に放り込んでいく。
そして結局追加を作る羽目になり、それもきれいに平らげたところで長かった夕食も終わりを告げる。さあ、ここからはお待ちかね質問タイムだ。
「で、改めて聞くけど。君は誰?」
「俺の名前はティラノ剣山。よろしくだドン、遊野先輩」
「ユーノ?………ああ。別に下の名前、清明でいいよ。それと、その先輩ってのも1人の後輩とかぶるからやめて」
「そ、そうかドン。わかったドン、清明さん」
「ん。だいぶマシになったよ。こちらこそよろしく、剣山君」
遊野先輩、なんて呼ばれるのは初めてだ。ちょっとくすぐったいと同時に、ユーノがいるせいで非常にわかりづらい。
だけど、向こうも向こうで君付けには慣れてないようで呼び捨てで構わないドン、ときっぱり言ってきた。ならいいんだけど。
「それで剣山、おぬしはどーしてラーイエローじゃなくてここにいるのかね?」
「ああ、もちろん寝る時間には寮に戻るザウルス。でも、俺は天狗になっていた俺の目を覚ましてくれた十代のアニキについていくことに決めたんだドン!」
すっごくキラキラした目できっぱりと言い切る剣山。何がなんだかよくわからないけど、その迫力に負けて何も言えなくなる。あれ、でも十代の弟分って翔もだったような。するとまるでその思いが伝わったかのように、ムスッとした口調の翔が会話に乱入してきた。
「だから、アニキの第一の弟分はこの僕、丸藤翔なんだってば!そこは勘違いしてほしくないッス」
「まだ言ってるのかドン、丸藤先輩。この俺が十代のアニキの弟分になったんだドン!」
やいのやいのと騒ぐ2人に、それをなだめにかかる十代。どうしていいのかわからず様子を見ていると、万丈目がすっと僕の横に来た。
「あの剣山とかいうふざけた恐竜野郎についてどう思う、清明」
「いや、どうって言われてもなんて答えりゃいいのさ。まあでも、悪い人じゃないんじゃない?」
「ふむ………俺の考えすぎなのかも、な。お前、エド・フェニックスっていうプロデュエリストを知っているか?」
エド、というとついさっきまで僕とデュエルしてた新入生を思い出す。
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