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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep28女帝の洗礼〜Emperatriz Bautismo〜
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がどれだけか判らないけど、確実に迎撃しないと!」
「迎撃って! そんな無茶な・・・!」
さらに強くなる白銀の光。そして、それは放たれた。遥か上空。私たちが居ない、何もないところへと。空に波紋が浮かんで、その波紋へと吸い込まれた白銀の特大砲撃は消えた。次元跳躍したんだ。狙いは何なのかは判らないけど、何処かの世界の何かが・・・たぶん狙われて、消された。
「何を狙ったのかは知らないけど、とりあえずはよかった」
シャルが小さく安堵の溜息。そして左手に持っていた黄色い短槍を消した。私も「そうだね」って返すけど、シャルとは違って素直に安心できない。あの砲撃の威力や効果は知っている。ほとんど回避が出来ずに防御も出来ない。そんなモノに狙われたものが何なのかが気になって仕方がない。
「・・・フェイト、来たよ」
「え・・・?」
声を掛けられて顔を上げると、シャルがある場所を指差していた。私はその指の差す場所に視線を移す。そこには蒼い翼アンピエルを背負ったルシルが居た。だけど今までとの唯一の違いは、ルシルが空戦形態のヘルモーズだってことだった。
・―・―・―・―・―・
「これは一体どういうことですかっ、ディアマンテ!! 洗礼の一撃の発射命令など出していませんし、許可を出した憶えもありません!」
ハーデは椅子から立ち上がって、モニターに向かって怒鳴る。そしてすぐに咳き込み、大きく肩で息をしながらもモニター越しに居るディアマンテを睨みつけた。しかし彼は、ただ静かに『必要なことだったからです』と弁明する。ハーデは椅子に座り直して1つ溜息を吐き、「聴かせてください」と先を促した。
『追跡していた違法武装集団の次元航行艦を発見。なかなか尻尾が掴めない連中でしたので、これを好機と思い、洗礼の一撃を使用。少しお待ちください・・・5、4、3、2、1、着弾・・・』
モニター越しのディアマンテは落ち着き払ってそう言い、
『敵艦の撃沈を確認。マスター・ハーデ。私の選択した任務はこれにて完了です』
そう締めくくった。ハーデは「乗組員はどうなりましたか?」と尋ねる。ディアマンテはこともなげに、『無論全員死にました。わざわざ管理外世界で悪事を働く集団です。生かしておいても無意味でしょう』そう告げた。それを聞いたハーデは大きく嘆息する。
「その件に関してはもう何も言いません。相手の自業自得ということにしましょう。用が済んだのでしたら、今すぐに結界を展開し直してください」
納得はいかないようだが、撃沈された違法武装集団の非道さにも怒りを覚えていた彼女は、それも仕方が無いことだと諦めた。そして、“レスプランデセルの円卓”の結界を戻すように言うが、ディアマンテは首を横に振った。
『このままオムニシエンスの障壁が展開
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