暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep28女帝の洗礼〜Emperatriz Bautismo〜
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ここから離れた方が良い!」

お母さんとティアのお兄さんは、少し焦り気味でそう言ってきた。

†††Sideスバル⇒フェイト†††

ルシルが前線に居ないことで私は、クラウディアの武装隊や“五課”の混成支援部隊の援護に回っていた。その大半がシャルと合流しての、敵の航空戦力である戦闘機、“アギラス”の掃討。

「結構減らしたね、シャル。これで地上の部隊が動きやすくなればいいんだけど」

もう何機目かの“アギラス”を撃墜し終えて、シャルに声をかける。

「そうだね。にしても、ルシルは何をしているんだろう・・・ね? 愛しのフェイトがこんな戦場で待ち恋い焦がれているというのに。はぁ、時間にルーズというか何というか・・・はぁ」

「ルーズも何も約束してないから。恋い焦がれても・・・まぁ少しは。じゃなくて!って・・・シャル、アレ・・・!」

シャルに振り向いて、気付く。“レスプランデセルの円卓”と呼ばれる円形の山脈の間にポツンと空いていた空間に、さっきまでは無かったモノがあった。

「え、なに?・・・うそ、でしょ。なんで・・・アレが・・・!?」

高さが3kmくらいの銀の塔が1基。その周りにも円形に並べられた8基の銀の塔。さらにその周りに、は同じく円形状に設置されているソーラーパネルかな?と何かの建物が20基。さらにさらに、その周りに10基の砲台が円形状に設置されているのが、こんな遠く離れた場所からでも見て取れた。

「ちょーーっと待て。おいおいおいおいおいおい。そんなモノまで引っ張り出してくるのか、ヨツンヘイムの魔術師・・・!」

「ねぇ、シャル。アレって、アレ、だよね・・・?」

完全に呆れ果てているシャルに尋ねると、シャルは呆れか怒りか判らないけど、大きく溜息を吐いた。

「ヴァナヘイム帝都・防衛魔道砲塔エンペラトゥリス・バウティスモ。高さが尋常ないけど、間違いない。あんなモノを持ち出してくるなんて・・・何考えてるわけ?」

頭を抱えて唸り始めた。地上部隊と航空部隊がざわつき始めてる。

「ちょっ、ちょい待ち! 撃つつもり!?」

「え!? 撃つって何を!?」

私とシャル、2人同時に焦り始める。何せ1番高い中央の塔、“エンペラトゥリス・バウティスモ”の先端に、白銀の閃光が生まれたからだ。

「あの光、あの色・・・! 間違いないよ!」

白銀の光。それを見て一瞬で理解した。アレだ。アレが、艦の駆動炉の魔力結合を分断した次元跳躍の砲撃だ。

「くっ! どれだ!? どれを狙っている!?」

シャルが“トロイメライ”を待機形態の指環に戻して、右手に“キルシュブリューテ”を携えた。そして「我が言の葉は幻想紡ぐ鍵」と詠唱して、取り出した黄色い陽炎のような短槍を左手に携える。

「砲速
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