暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep28女帝の洗礼〜Emperatriz Bautismo〜
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。爆炎が私たちの戦っていた空域を紅蓮に染め上げる。アギトが『直撃! これで決まりか!?』と興奮気味に様子を窺っているが、私としては喜びより、虚しさの方が大きかった。

「油断はするな、アギト。今まで戦ってきた者たちとは文字通り次元が違う」

『解かってるけどさ、あたしらの火龍一閃をまともに受けて無事なはずがねぇよ』

そうは言うが、やはり油断は出来ん。初めての交戦の時も、その油断で撃墜された。

『・・・ん? なっ!? シグナム、アレ! 後ろっ!!』

いきなりのアギトの焦り様。何だ?と思い、前方への警戒を怠らぬよう、言われた通りに後ろを見る。

「アレは・・・!」

移した視線の先、そこには見憶えのある建造物が佇んでいた。

†††Sideシグナム⇒スバル†††

「なかなか数が減らないよぉ、ティア〜」

「弱音吐いてないで、きっちり仕事しなさいっ!」

あたしのお母さんと、ティアのお兄さんが居ないことで、あたしとティアはシャルさんの指示に従って地上の“レジスタンス”相手に奮闘している。
クロノ提督のところの武装隊や“五課”の人たちも頑張っているけど、一向に“レジスタンス”の数が減らない。それはそうだ。何せ“レジスタンス”はあるゆる管理世界に居るのだから、その数は計り知れない。

「隙ありぃぃッ!!」

あたしに向かって“レジスタンス”数人が銃を向けてきた。あの人たちのトリガーに掛かっている指に力が入るのが見える。

――クロスファイアシュート――

でも焦ることなんてない。あたしには長年組んでいたパートナーが付いているんだから。ティアの魔力弾はすごい精度で“レジスタンス”の人たちの武装を弾き飛ばしていく。その衝撃で動きを止めてしまってるその人たちに、あたしが止めに一撃必倒の打撃を鳩尾に入れて、それでおしまい。これをひたすら繰り返す。もうどれだけ殴ってきたか数えられなくなってきた頃、“ヴォルフラム”から通信が入った。

『スターズ3、4! アグアマリナとアマティスタの接近を確認しました!』

アグアマリナとアマティスタ。お母さんとティアのお兄さんのコードネーム。ティアと頷き合って、お母さん達の居る位置を聞き返す。返ってきたのはお母さん達が居る位置が、遥か後方とのことだった。

『特務六課スターズ3と4。テスタメント幹部との交戦に移るため、この戦域から離れます!』

『ごめんなさい! あとはお任せします!』

そう通信を入れると、あちこちから『頑張れよ』とか『任せたぞ』って声援が返ってきた。嬉しいのは嬉しいんだけど、相手はお母さんとお兄さんなわけで。でもみなさんはそれを知らないわけで。何だか複雑な気分になったり・・・。

『行くわよ、スバル! あたし達が2人を止めるんでしょ
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