暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep28女帝の洗礼〜Emperatriz Bautismo〜
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この程度では、私は墜ちん!』おおおおおおおおおおッ!!」

咆哮と共に“レヴァンティン”でカルドの大剣を捌き、全力の蹴りを顔面へと入れる。脚甲とカルドの兜が激突した金属音とは別に、カルドの首より鈍い音が耳に届く。
「むごっ!?」

まともに私の蹴りを受けたカルドが吹き飛ぶが、私は気にも留めずにイスキエルドへと“レヴァンティン”を振るう。イスキエルドは防御でもなく迎撃でもない回避を選択し、私の側から瞬時に距離を置いた。

「相手が神秘を手にしただけで、俺たちが後れを取るだと・・・?」

「魔族があれば、復讐は果たせるはずだったのに・・・」

コキコキと首を鳴らすカルドと、イスキエルドが俯きながらそう呟いているのが聞こえる。

「お前たちの復讐という想いは確かに強い。だが、我らの主を思う想いの方が遥かに強い」

殺したい想いか守りたい想い。どちらの方が強いとは決められん。しかし、我ら守護騎士に限って言えば、守る想いの方が強いと断言できる。

「ふざけるなよ・・・。何が強いだ。そんなモノ、俺たちが根こそぎ刈り取ってくれるわッ!!」

「俺たちの(いかり)が、貴様程度の(おもい)に敗れてなるものかッ!!」

――我に滾るは怨嗟の業火――

2人同時に闇色の炎による斬撃を飛ばしてくる。ならば証明しよう。これが、私の想いの強さだ。“レヴァンティン”を横一文字に構え、もう1発カートリッジをロードする。全身を駆け抜けるフライハイトの神秘を宿した魔力。身体が軽くなる。今まで感じたことの無い高揚感。

「はぁっ!!」

≪Sturm Winde≫

扇状に衝撃波を打ち出す。闇色の炎が不可視の衝撃波によって掻き消されていく。その光景に驚愕しているのか、一切の動きを止めたカルド隊へと一気に接敵する。

「はっ!!」

まずはイスキエルドを薙ぎ払うように“レヴァンティン”を振るう。反射的なのだろうが奴は斬撃を大剣で防ぐ。が、直前まで呆けていた所為で踏ん張りきれずに弾き飛ばされた。すぐさま2人目、カルドへと“レヴァンティン”を振るう。

「おのれ・・・!」

カルドはイスキエルドとは違い、しっかりと私の行動に付いてきた。それでも大剣の防御もろともカルドを弾き飛ばす。

「アギト!」

『よっしゃ! もう1発、烈火刃いくぜっ!!』

もう1度、私の炎熱変換能力をアギトの炎熱加速によって強化。空いている左手に紅蓮の炎の剣を作り出す。

「『剣閃烈火!!』」

そして、全てを薙ぎ払うように左腕を振るう。

「『火龍・・・一閃!!』」

「「ぅおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッッ!!」」

私の最強の一撃は、体勢を整えた直後のカルドとイスキエルドをまともに飲み込んだ
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