第一話 転生しました
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謂グループ決めのグループで調理をする。で、そうなると当然仲の良いグループや幼い頃から恋愛ターゲットと一緒になろうとするませた女子だったりでグループが決められた。ここで問題。ぼっちはこのようなグループ決めのときどうなるか?正解は余り者班になる。しかも、余り者班といっても、俺と幽々子、あと男子四人組。つまり実質四人と二人の班になっている。協力する気はないのか!?
あーあー、水出しっぱなしにするなよ。勿体無い。地球の水は有限なんだぞ?
今日料理するのはムニエル。小学生にはちょっとレベル高くないか?俺は楽にできるけど。料理ができて損はない。
やはり小学生にはレベルが高かったらしく、焦がしたりする生徒が多かった。ワーワーキャーキャーはしゃいでいる。ふざけてると怪我するぞ?
俺はとりあえず自分の分を作る。うん、綺麗な狐色。
よし!俺はやることをやったから、そこであわあわしている幽々子を助けますか。
「手伝いましょうか?」
「・・・・・・え?」
なに呆けてるんだよ。
フライ返しを手に取り、焦げかけている魚をひっくり返す。
「えっと・・・・・・あの・・・・・・」
「もしかして、余計なお世話だったかしら?」
「ううん。えっと・・・・・・その、ありがとう」
少し戸惑ったけど、ちゃんと言えたか。実を言うと鼻血が出そうなんだけどね!
「どういたしまして」
なんとか鼻血を堪えて返事を返す。精神力で鼻血って堪えられるものなんだ。
「えっと、私、西行寺幽々子」
よく考えたらこれが初めての会話だからな。お互いなにも知らない。
「私は八雲紫よ。よろしくね、幽々子」
というわけで、俺は友達をえました。
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二年ぐらいがたった。最近、幽々子が休みがちになっている。俺と会うことすら拒否するくらいだ。
俺は『境界を操る程度の能力』を持っているから、幽々子の『死に誘う程度の能力』の影響は受けていない。
俺が死ぬ心配はいらないんだけどな・・・・・・。
しかし今日、幽々子がやけに真面目な声で俺を呼んだので、俺は幽々子の家に来ていた。
やっぱり広いな。西行寺邸はやっぱり広かった。敷地面積は勿論、庭には大きな桜の木が存在感をしめす。
さて、いつもは玄関まで迎えに来てくれるのだが、今日は幽々子の指示に従い、いつも遊んでいる部屋に向かう。
「着いたわよ、幽々子」
呼び掛けてみるが、返事がない。心配になって襖を開ける。中にはいつも通り正座している幽々子。しかし、目を伏せていて、合わせようとしてくれない。
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