暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep27-Aアドゥベルテンシアの回廊 〜First Battle Line 1〜
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、お前とそこの嬢ちゃんは本当の敵となった。手加減はしない。俺たちの未練(ねがい)のために、ここでお前たちを倒す。と言いたいところだが、こちらにも事情がある。今すぐここからお引き取り願うぞ。行くぞ! オデッセイ! マルシーダ!」

「「了解!」」

「「「来たれ!」」」

3人の足元に碧色の召喚魔法陣が展開される。魔族召喚だ。出させるわけにはいかない。相手の戦力向上を黙って見過ごすのはバカだ。それが判っているからこそ、なのはさんも“レイジングハート”を構えた。

「レヴィ!」

「了解!」

――瞬走弐式――

わたしは頷いて、マルフィール隊に突っ込む。今のわたしの防護服は“モード・コンバット”。つまり接近戦用の防護服だ。レンジは近距離(クロス)になるけど、砲撃による煙幕で視界を潰すようなマネは出来ない。それに直接ぶん殴って確かな手応えが欲しい。“生定の宝玉”発動のキーワード、「嫉妬に狂うことなく」と呟き、身体中に神秘を巡らす。

「レイジングハート!!」

≪Load cartridge. Blaster set≫

背後からカートリッジをロードして魔力を増大させたなのはさんの存在感を強く感じた。味方で良かったと今ほど強く感じたことは無い。

「はぁぁぁぁッ!」

――斬裂爪閃――

両手の指に魔力爪を生成。両腕をクロスさせて、大きく左右に開くように両腕を振るう。だけど、ガキン!とマルフィール隊との間に在る見えない壁に、わたしの攻撃が防がれた。それでもわたしは諦めず、爪を立てて不可視の壁を無理矢理こじ開けようとする。

「やるな嬢ちゃん。だがタイムアウトだ」

障壁を少しこじ開けたところでアレッタ三佐の一言。ぞわりと背筋に悪寒が走る。これはまずい。本能的にすぐにマルフィール隊の側から瞬走弐式で離脱。その瞬間、なのはさんが複数のディバインバスターをマルフィール隊に向けて撃った。起こる爆発。シャルロッテの神秘満載の複数砲撃の連続着弾だから規模が半端じゃない。

「どうレヴィ。今ので防げたと思う?」

「たぶんダメだと思う。何か魔法陣からすでに出かかってたし」

なのはさんの砲撃着弾のその瞬間、わたしはマルフィール隊の足元の召喚魔法陣から何かが出てきたのを見た。未だに晴れない煙幕の中から、それなりの威圧感が放たれてくる。強烈な風が吹いて、マルフィール隊を覆い隠してた煙が吹き飛んだ。

「あれは・・・鳥?」

「と、鳥は鳥でも普通じゃない鳥じゃない・・・」

わたし達の視界に映るマルフィール隊の背後に居る3羽の鳥。全体的に赤い身体。だけどそれは単純な生物じゃないと判る。そう、あれはどう考えても“魔力”のみで身体を構成されている鳥だ。

「魔族・幻想一属・鳥種、|赫羽《あか
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